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JR東海「リニア・鉄道館」が3月14日開館 内覧会ツアーも

 東海道新幹線の開通時から活躍した0系新幹線や、世界最高の時速581キロを記録した超電導リニアの実物を展示する「リニア・鉄道館」が3月14日、名古屋市港区の金城埠頭にオープンする。JR東海が約55億円かけて建設、新幹線の運転シミュレーターや日本最大級のジオラマなど見どころも多く、鉄道ファンのみならず名古屋の新名所として人気を集めそうだ。

 リニア・鉄道館は延べ床面積1万4400平方メートル。来場者が入館してまず目にするのは世界最速を記録した3つの車両だ。日本最大最速の蒸気機関車C62、1996年に電車として当時の世界最高速度443キロを記録した新幹線試験電車300X、そして超電導のリニアのMLX01形式で「高速鉄道技術の進歩」を紹介する。この3車両をシンボルに、歴代東海道新幹線の100系、300系をはじめEF58-157号機などの電気機関車、特急「しなの」として活躍した381系電車、同「ひだ」「南紀」のキハ82気動車など39車両の実物が展示されている。

 また、線路の総延長が1千メートルに達し、広さ約210平方メートルという日本最大級の鉄道ジオラマが展示されている。超電導リニアやN700系新幹線などJR東海の模型車両が走行する。一部は、コントローラーで来館者が操作することもできる。鉄道の歴史を映像や鉄道技術を実物で紹介するコーナーなども設置されている。

 人気を集めそうなのは、シミュレータで新幹線や在来線の運転体験。最新鋭の新幹線N700系の実物大運転台に座り、CG映像を見ながら新幹線の運転を体験する。約15分間、新幹線の運転士になった気分に浸れる。乗客の乗降や走行シーンをCG映像で再現し、ドアの開閉や車内放送などリアルな車掌体験、在来線運転シミュレータもある。いずれも入館料とは別に体験料が必要。1日に体験できる人数は限られている。

 リニア・鉄道館の屋上は年間約47万キロワット発電する巨大な太陽光発電システムが設置されており、こちらも話題を呼びそうだ。

 開館は10−17時30分で火曜休み。入館料は大人1千円、小中高生500円、幼児200円。

 オープンを前に、いくつかの旅行会社では貸切見学ツアーを設定。このうちJR東海ツアーズでは3月10日限定で、内覧会ツアーを実施する。10−13時の3時間、ツアー参加者の貸切見学で、旅行代金は東京発1万6千円、新大阪発で1万円。指定列車の往復新幹線代、名古屋駅から同館最寄り駅の地下鉄往復乗車券が付く。


情報提供:トラベルニュース社