石川・山代温泉、北陸新幹線開業見据えCIプロジェクト始動

 石川県・山代温泉では、2014年に金沢まで延伸開業する北陸新幹線を見据え、CIプロジェクトに取り組む。同温泉観光協会の萬谷正幸会長がこのほど、旅行会社やマスコミ関係者を招いた謝恩招待会で発表した。

 プロジェクトは、2010年10月にオープンした古総湯をシンボルとして、そぞろ歩きが楽しめる町並み整備を核に「おもてなしと温泉情緒のまち」としてのブランドイメージ構築を目指す。山代ならではの海山の食材や工芸による食文化のレベルアップ、九谷焼など独自性の高い温泉文化の発信にも取り組む。

 山代温泉の10年宿泊客数は前年比106%の90万人の見込み。萬谷会長は宿泊増に一定の満足感を示す一方、「5年後の北陸新幹線開業時には120万人に来ていただける温泉地を目指したい」と表明した。そのため、今回のCIプロジェクトでは、アジアからのインバウンド誘致、関東からの需要掘り起こしも推進し、対外的には新たなキャッチフレーズとして「九谷焼と紅がら格子の湯のさと 山代温泉」を掲げアピールしていく。

 席上、萬谷会長は「いくらCIを行っても本日お集まりの皆様の協力をいただかないと実現できない。ぜひ山代温泉発展のために力を貸していただきたい」と呼びかけていた。


情報提供:トラベルニュース社