DMC沖縄、DMCのネットワーク組織立ち上げ−5年で8社の事業展開めざす

  • 2010年12月10日
 DMC沖縄はこのほど、全国のデスティネーション・マネジメント・カンパニー(DMC)の育成と共同プロモーションの展開を目的にネットワーク組織「DMC JAPAN Network」を発足した。代表はDMC沖縄代表取締役社長の徳田博之氏が務める。MICEの取り扱いを得意とするDMC沖縄が、MICEに適した資源の発掘や商品開発、人材育成、マーケティングなどのノウハウを提供。各都道府県に1つの割合でDMCを育成し、地域の活性化をはかる。

 徳田氏は「5年で8社のDMCを立ち上げ、事業として展開していきたい」と目標を述べた。同氏によると、ここ数年で各地の行政やコンベンションビューローからのMICEに関する講演依頼が増えており、MICE事業の推進のためにDMC事業への参入を検討するニーズが地方で高まってきているという。現在DMCジャパンネットワークにはDMC沖縄以外に「DMC名古屋」が加盟しており、徳田氏によると今後は「全国各地の個性的な開催地5ヶ所でDMCが立ち上がる」予定だという。

 加盟団体に対しては、DMC沖縄が人材育成セミナーの開催や商品開発などのノウハウを提供するなどサポートを実施。さらに、展示会や商談会への共同参画やウェブサイトの展開など、共同プロモーションも実施していく。

 さらに、ネットワーク内で情報や販売網も共有する。徳田氏は「顧客を加盟団体に順に誘導していくことで、先が読める、安定したMICEの受注が可能になる」とし、顧客を共有し、各地でのMICE開催へと誘導することで顧客の囲い込みをはかる考えを示した。


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