DS模擬問題:イタリア編 テーマ性のあるローマ街歩きのすすめ
問 ローマ市内の交通機関について、間違っているものは次のうちどれか
A ローマ市内の移動はバスが便利だ
B ローマの地下鉄は3路線ある
C イタリア国鉄の中心駅はローマ・テルミニ駅だ
D ローマ市内には今も路面電車が走っている
――正解は下記へ
ココに注目!
▽丘巡りや広場巡りでローマ観光を
ローマは、ヨーロッパの都市のなかでも見どころが多い。映画「ローマの休日」を1つとっても、スペイン階段や真実の口、トレヴィの泉と観光名所がいくつも登場する。多くの見どころがコンパクトにまとまっているローマは、そぞろ歩くだけでも楽しいが、テーマ性をもって歩くとより印象深い旅を演出することができる。
例えば、ローマには市内中心部からテヴェレ川の東部にかけて7つの丘があり、「ローマの七丘」と呼ばれている。多くはその近くに観光名所が点在していて、丘巡りをすることで観光名所を網羅することができるのだ。パラティーノの丘を訪れれば、それは必然的にフォロ・ロマーノやコロッセオ、真実の口を訪れることになるし、クイリナーレの丘へ行ったら、パンテオンやトレヴィの泉へ足を運ぶのは容易。また、エスクイリーノの丘の上には、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂が建っている。
ローマは広場や大聖堂の数も多いので、丘を広場や大聖堂に置き換えてもいいだろう。同じ観光名所でも、丘や広場といったアイコンと一緒に巡ることで、旅の記憶が鮮明に残ったり、アルバムやビデオを編集する時にアクセントをつけることができる。もちろん、行く先々でカフェに入るとか、必ず現地の人と一緒に写真を撮るなど、アレンジも自由自在。ただ漫然と歩くより、個性的な街歩きとなるに違いない。
▽世界遺産をテーマに古代ローマ遺跡を巡る
ローマは、街の中心部に世界遺産を擁している。正式名称「ローマ歴史地区・教皇領とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂」は、1980年に世界文化遺産に登録され、1990年に登録箇所が追加されてそのエリアが拡大した。
そんなローマで世界遺産をテーマに巡ってみるのもおもしろい。言い換えれば古代ローマ遺跡巡りであり、壮大な歴史散歩を楽しむことができる。例えば、古代ローマ帝国の中心地であったフォロ・ロマーノは、この時代の政治や商業、市民生活の中心地だったところ。いくつもの神殿や聖堂、元老院といった建物が残っており、ユリウス・カエサルの神殿やアウグストゥスの凱旋門などが見どころとなっている。
フォロ・ロマーノのすぐ隣には、観光名所でもあるコロッセオがある。周囲約530メートル、高さ48メートルの円形闘技場で、剣闘士と猛獣、剣闘士同士などが白熱の戦いを繰り広げた場所。収容人数は5万人とも6万人ともいわれており、その規模の大きさからも人々の熱狂ぶりが伝わってきそうだ。また、市民の生活が垣間見える建物としては、カラカラ浴場もそのひとつ。カラカラ帝が開いた公衆浴場で、収用人数は実に1600人だったとか。浴場のほかに図書館やジムのようなものもあり、市民の憩いの場であったことがわかる。
もちろん、バチカン市国も外せない世界遺産だ。現在の建物は16世紀から17世紀にかけて再建されたもので、キリスト教の建築物としては世界最大規模を誇る。ラファエロやミケランジェロ、ブラマンテ、ボッティチェリ、ベルニーニら一流の芸術家の作品が集結していることでも見応えがあるといえよう。
▽旅行者必携のローマ・パス
歴史上、常に重要な拠点であったローマは、今も街のどこかを掘り起こせば未発見の遺跡が見つかる可能性が高い。3本目の地下鉄C線が開業予定だが、現在は一国の首都でありながらわずか2本の地下鉄しか走っていないのはそのためだ。しかし、バスの路線網は発達していて、ローマ市内ならどこへ行くにも便利にできている。
こうした公共の交通機関をうまく使いながら街歩きを楽しむのにおすすめなのが、「ローマ・パス」だ。このパスを持っていると、バスや地下鉄など市内の公共交通機関を3日間フリーパスで利用できる。そのほか、市内の美術館、博物館、歴史史跡のうち2ヶ所に無料で入館でき、イベント等の割引なども受けられるという優れもの。まさに、旅行者がローマの街を最大限楽しむための観光カードといえよう。
購入は、ローマ・パス対象の美術館や博物館、観光案内所、テルミニ駅など。値段は25ユーロだが、使用開始から3日間有効で、価値の高い内容となっている。

正解:B
*写真の無断使用、複写、転載を固く禁じます。

B ローマの地下鉄は3路線ある
C イタリア国鉄の中心駅はローマ・テルミニ駅だ
D ローマ市内には今も路面電車が走っている
――正解は下記へ
ココに注目!
▽丘巡りや広場巡りでローマ観光を

例えば、ローマには市内中心部からテヴェレ川の東部にかけて7つの丘があり、「ローマの七丘」と呼ばれている。多くはその近くに観光名所が点在していて、丘巡りをすることで観光名所を網羅することができるのだ。パラティーノの丘を訪れれば、それは必然的にフォロ・ロマーノやコロッセオ、真実の口を訪れることになるし、クイリナーレの丘へ行ったら、パンテオンやトレヴィの泉へ足を運ぶのは容易。また、エスクイリーノの丘の上には、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂が建っている。
ローマは広場や大聖堂の数も多いので、丘を広場や大聖堂に置き換えてもいいだろう。同じ観光名所でも、丘や広場といったアイコンと一緒に巡ることで、旅の記憶が鮮明に残ったり、アルバムやビデオを編集する時にアクセントをつけることができる。もちろん、行く先々でカフェに入るとか、必ず現地の人と一緒に写真を撮るなど、アレンジも自由自在。ただ漫然と歩くより、個性的な街歩きとなるに違いない。
▽世界遺産をテーマに古代ローマ遺跡を巡る

そんなローマで世界遺産をテーマに巡ってみるのもおもしろい。言い換えれば古代ローマ遺跡巡りであり、壮大な歴史散歩を楽しむことができる。例えば、古代ローマ帝国の中心地であったフォロ・ロマーノは、この時代の政治や商業、市民生活の中心地だったところ。いくつもの神殿や聖堂、元老院といった建物が残っており、ユリウス・カエサルの神殿やアウグストゥスの凱旋門などが見どころとなっている。
フォロ・ロマーノのすぐ隣には、観光名所でもあるコロッセオがある。周囲約530メートル、高さ48メートルの円形闘技場で、剣闘士と猛獣、剣闘士同士などが白熱の戦いを繰り広げた場所。収容人数は5万人とも6万人ともいわれており、その規模の大きさからも人々の熱狂ぶりが伝わってきそうだ。また、市民の生活が垣間見える建物としては、カラカラ浴場もそのひとつ。カラカラ帝が開いた公衆浴場で、収用人数は実に1600人だったとか。浴場のほかに図書館やジムのようなものもあり、市民の憩いの場であったことがわかる。
もちろん、バチカン市国も外せない世界遺産だ。現在の建物は16世紀から17世紀にかけて再建されたもので、キリスト教の建築物としては世界最大規模を誇る。ラファエロやミケランジェロ、ブラマンテ、ボッティチェリ、ベルニーニら一流の芸術家の作品が集結していることでも見応えがあるといえよう。
▽旅行者必携のローマ・パス

こうした公共の交通機関をうまく使いながら街歩きを楽しむのにおすすめなのが、「ローマ・パス」だ。このパスを持っていると、バスや地下鉄など市内の公共交通機関を3日間フリーパスで利用できる。そのほか、市内の美術館、博物館、歴史史跡のうち2ヶ所に無料で入館でき、イベント等の割引なども受けられるという優れもの。まさに、旅行者がローマの街を最大限楽しむための観光カードといえよう。
購入は、ローマ・パス対象の美術館や博物館、観光案内所、テルミニ駅など。値段は25ユーロだが、使用開始から3日間有効で、価値の高い内容となっている。

正解:B
*写真の無断使用、複写、転載を固く禁じます。