「こうのとり」「はしだて」…来春デビューの新型特急電車 JR西日本が公開

 JR西日本は11月26日、2011年3月のダイヤ改正から運行する新型特急車両をマスコミに公開した。京都・大阪地区と北近畿圏を結ぶ特急「こうのとり」「はしだて」「まいづる」などとしてデビューさせる。

 新型車両287系は、北陸線を走る「サンダーバード」などJR西日本の特急のデザインを踏襲する白を基調に、暖色系のエンジ色のラインカラーを採用。オフセット衝突対策、衝撃吸収構造を採用し、車体の強化と安全向上が図られている。

 車内では、グリーン車は山陽・九州新幹線「さくら」と同じシートピッチとし、全席にモバイルコンセントを設けている。普通車でも足元のスペースをゆったりとさせた。女性専用トイレ、急病や授乳などに利用できる多目的室を設けた。

 東大阪市内の車両メーカーで公開されたのは第一編成の7両で、来年3月のダイヤ改正時から4両編成7本、3両編成6本が投入される。従来の183系の約半数を置き換える。今後、287系は紀勢線の「くろしお」にも投入が決まっている。

 なお、特急「こうのとり」は現行の特急「北近畿」を改称するもので、来春デビューの新愛称。


情報提供:トラベルニュース社