新鳥栖駅拠点に西九州観光を 佐賀県が大阪で観光説明会

 佐賀県観光連盟は10月14日、大阪市北区の大阪第一ホテルで観光情報説明会「SAGA'Sセミナー」を開いた。出席した旅行会社ら約50人に、2011年度上期(4−9月)の観光素材やモデルコースを紹介した。

 佐賀県は、来春の九州新幹線鹿児島ルートの全線開通で、県内に新鳥栖駅が開業することを見据え、誘客活動を展開。今回のセミナーも同駅開業を大きなテーマに据え、情報を提供した。

 同駅には長崎本線の新駅も併設され、佐賀・長崎へのアクセスが容易に。駅正面には20台規模の大型観光バス用駐車場を備え、近隣には九州自動車道、長崎自動車道との連接点となる鳥栖ジャンクションがあるなど、西九州観光の新たな拠点として期待される。

 県内観光は、モントリオール世界映画祭で脚光を浴びた映画「悪人」のロケ地めぐりが話題。伊万里焼などの焼き物観光、肥前一本桜と新緑の九年庵を巡る春の楽しみなどをコース設定した。同駅周辺の鳥栖地域では大手食品・飲料メーカーなどでの産業観光が充実している。

 佐賀ならではの食も前面に押し出す。佐賀牛や呼子のイカ、佐賀海苔、太良竹崎カニ、嬉野温泉湯どうふなどを「佐賀美食街道」としてPRしている。

 同連盟の古賀弘泰専務理事はセミナーで「新鳥栖駅は西九州の新たな玄関口。これを機会に佐賀の観光素材を認知してもらい、商品造成につなげていただければ」と話していた。


情報提供:トラベルニュース社