手数料上昇に抑止力を 日観協セミナー、ネット動向に危機感

 日本観光協会が主催し10月7日、大阪市内で「ネット集客対策実践セミナー」(共催・国観連、日観連、全旅連)が開かれた。席上、先に明らかにされた「じゃらんネット」の手数料値上げへの危機感が示された。

 セミナーの冒頭、主催者側を代表して国観連近畿支部IT戦略部の針谷了部長があいさつした。針谷部長は「じゃらんが来春、手数料を上げると表明しています。これは過去のリアルエージェントが8%から始まり、徐々に送客手数料を上げて15%へ至ったのと同じ動きです」。

 その動きに対抗するために、針谷さんは(1)自社HPの集客力を高める(2)じゃらん、楽天トラベル以外の第三極を育て競争を激しくさせる(3)国観連で全員加入を決めた予約システム『ユニレズ』などネット販売のチャネルを多様化する−などを挙げ、寡占化を防ぐ手立ての必要性を強調。「ネットエージェントの手数料アップの抑止力を持ちましょう」と呼びかけた。


情報提供:トラベルニュース社