「ゲゲゲの女房」の故郷・島根安来へ ドラマ人気機に魅力アピール

 島根県安来市はこのほど、東京で観光説明会を開き、「ゲゲゲの女房のふるさと安来市にお越しください」と呼びかけた。安来市は東京と大阪で、隔年で観光説明会を開いている。旅行会社やメディアなどが集まった。

 NHKの連続テレビ小説で9月25日に放送が終了した「ゲゲゲの女房」の原案者で、漫画家水木しげるさんの妻、武良布枝さんは安来市の出身。結婚までを過ごした大塚町には今も昭和の面影が残る。大塚地区にある旧三島酒造跡で2011年3月末まで、「ゲゲゲの女房ふるさと展」(入場無料)が開かれている。布枝さんにまつわる写真や懐かしい品物、昭和の生活用品などを展示している。

 安来の名前を全国に知らしめている安来節。安来節演芸館では毎日安来節を観覧できる。特産品の「やすぎどじょう」を出す飲食店も多い。

 安来市を含む島根県東部は、江戸時代後半から明治時代にかけて日本の鉄生産量の80%を産出していた。伝統的な製鉄法「たたら」をテーマにした鉄の歴史ミュージアム「和鋼博物館」をはじめ、市内には製鉄の文化や歴史をたどれる「鉄の道」がある。鉄の道に沿って温泉も点在し、個人客の宿泊を受け入れている。

 足立美術館は、年間50万人が訪れる安来市の集客力ナンバー1施設。米国の日本庭園専門誌から8年連続で日本一の庭園に選ばれている。今年は開館40周年。9月1日からは記念企画展として「横山大観展」が始まった。収蔵する130点の大観作品から76点を一同に展示している。期間は11月30日まで。10月29日には新館もオープン。こちらは現代日本画を中心に展示する。

 東京から安来市へは、飛行機で米子空港か出雲空港へ。両空港からは車で40−50分。


情報提供:トラベルニュース社