「安心してお越しください!」−島根県・有福温泉

 8月8日に火災に見舞われた島根県江津市の有福(ありふく)温泉では、焼失した2軒を除く6軒の旅館や3カ所の公衆浴場は通常通り営業している。県観光振興課などでは「安心してお越しください」と呼びかけている。

 火災は8日8時10分ごろ、元旅館の和田屋から出火した。火元の旅館は営業していなかったが、てらへや旅館とたじまや旅館の2軒は全焼した。けが人はいなかった。温泉街のシンボルで昭和初期に建てられた「御前湯」をはじめ、旅館6軒と公衆浴場はいずれも通常通り利用できる。

 有福温泉はインドの仏僧・法道上人によって約1300年前に発見されたとされる名湯。源泉かけ流しの単純アルカリ泉で、美人の湯としても知られる。昨年から若手経営者が中心となって温泉街の再生計画を立て、今年4月には竹炭焙煎コーヒーや焼きたてパン、スイーツなどを提供するカフェをオープンするなどしていた。

 また、有福温泉のある石見地方では現在、なつかしの国石見観光キャンペーンを実施中。8月1日−11月30日の期間中に石見地方で宿泊すると、どぶろぐや海産物など特産品が抽選で当たる。有福温泉では10月15−30日、温泉街の湯のまち演芸場で「石見の夜神楽週末公演」が予定されている。


情報提供:トラベルニュース社