楽天との契約が奏功 全旅連シルバースター部会、プラン拡充を促進

 全旅連シルバースター部会(924軒、野澤幸司部会長=新潟県湯田上温泉・ホテル小柳)は6月29日、東京・平河町の都道府県会館で2010年度総会を開き、09年事業報告と決算、10年度事業計画と予算などを審議、承認した。

 09年度は、楽天トラベルとの提携事業をスタートさせた。09年6月から、楽天トラベルに「全旅連認定の人に優しい宿」のコーナーが新設され、シルバースター旅館ホテルの予約が可能に。

 当初、シルバースター旅館ホテルで楽天トラベルと契約があった858軒が参加。参加旅館ホテルの予約件数は約4割増と跳ね上がっている。

 ウェブサイト内では「赤ちゃん」「三世代」「還暦」などのキーワード検索が可能で、キーワード検索から予約につながる率が高い。しかし、シルバースター旅館ホテルのうち、キーワードが入った宿泊プランを掲載しているのは、220軒、1県あたりにすると4.6プランと少ない。10年度はキーワードプランの多い宿泊施設を優遇掲載することなどで、プラン拡充を促していく。

 10年度は、9月−11年2月に、宿泊客を対象に「家族の記念日フォトコンテスト」を実施する。還暦、古希、金婚式など高齢者が主役となる家族の記念日をシルバースター旅館ホテルで祝った写真を募集し、優秀な作品には賞品を贈る。

 昨年から取り組んでいる宿泊利用促進策の一環で「大切な家族の記念日は旅館で過ごす」「家族の記念日には宿泊旅行をプレゼント」してもらうことを広めていく。これまで還暦や古希の人に無料宿泊券をプレゼントするキャンペーンや、「家族の長寿祝い こんな宿泊プランがあったらいいなコンテスト」などを実施しており、フォトコンテストを第3弾に位置づけている。

 野澤・シルバースター部会長は「宿泊業界のバレンタインデーを作りたい」とキャンペーンの狙いに触れたうえで、「全旅連1万8000軒のけん引役としてがんばっていく」と部会運営への意欲を語った。

 シルバースター旅館ホテルは、高齢者や障害者が利用しやすいよう、設備や料理などの点で一定の基準をクリアした旅館ホテルで、全旅連が認定している。


情報提供:トラベルニュース社