夏の隠岐へは直行便で 大阪で観光説明会開く

 島根県の隠岐観光協会と隠岐空港利用促進協議会は大阪市内で6月28日、旅行会社やマスコミ関係者を招き観光情報説明会を開いた。夏休み期間に大阪・伊丹空港から運航される直行ジェット便や、夏秋の観光情報、世界登録を目指している隠岐ジオパークについて紹介した。

 隠岐では今年6月、4島の町村や隠岐汽船など10団体で新生、隠岐観光協会を発足させた。観光協会では4つの島を行き来するフェリーの旅客乗船料、路線バス運賃、主要観光施設の入場・入館料をセットしたパスポートを旅行会社向けに設定している。

 3日間有効の「ちょんぼしパスポート」(3千円)と、遊覧船の乗船などを加え4日間有効の「おもさもパスポート」(7800円)の2つで、いずれも販売手数料は10%。パスポートに設定されているものをすべて利用すると、おもさもパスポートで2万円に達することから、お得感をアピールしていた。

 また隠岐では「食のブランド化に取り組んでいる」(空港利用促進協議会の野村吉秀理事長)ことから、海山の島の幸を前面に打ち出したイベント「アキ・オキ」を9月から展開する。

 ジオパークでは、高山植物と南方系の樹木が混在する特異な植生や、火山性の海岸を案内するエコツアーについて紹介した。

 伊丹−隠岐の直行ジェット便の運航は今夏で5周年。今年の運航は7月16日−8月29日で、搭乗者には島内移動のフェリー客室を格安でグレードアップするほか、毎週土曜日に開かれる牛突き興行が無料で観覧できる。今年6月から始まった八尾川周遊かっぱ遊覧船の乗船券なども限定でプレゼントする。

 野村理事長は「1人でも多くのお客さんを誘致し、隠岐経済を元気にしたい」と意気込みを示していた。


情報提供:トラベルニュース社