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「四国はひとつ」 JR四国、大阪で素材アピール

 JR四国は5月18日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で商品説明会を開いた。今年から四国ツーリズム創造機構と共催となり、「四国はひとつ」を合言葉に四国の観光素材をアピールした。

 同社の松島裕彦取締役営業部長はあいさつで、1−3月の京阪神からの鉄道利用旅行商品の販売実績を報告。個人向け商品は対前年120%、団体は500%となるなど、「坂の上の雲」や「龍馬伝」といった四国が舞台のNHKドラマ放映の効果が出ていることを紹介し「この調子が1年限りにならないよう、四国の旅を一層いいものにしたい」と意欲を語った。

 同機構の平尾政彦事業推進本部長も「四国は県境を越えて1つにしていこうと取り組んでいる。長期滞在してもらえる観光地として、西南方面など全域にも目を向けてほしい」と続いた。

 これに対し、JR西日本営業本部の室博部長は「JR四国と東海、西日本が連携し関係を強化、四国の商品を売っていきたい」と応えた。

 同社の観光開発は、「利便性の向上」や「おもてなしの心」など5つのポイントを重視。その上で同機構との連携、高知県や松山市とのパートナーシップ協定、「駅から観タクン」などの企画でJR西日本との連携強化、ドラマ効果を一過性にしない観光地づくりなどに取り組んでいく。

 プレゼンテーションでは、従来の県単位の紹介でなく、「にし阿波」や「四国西南」などエリアでの観光PRを展開。にし阿波エリアは無形文化財の「襖からくり」、高知エリアは坂本龍馬や長宗我部氏にまつわる特別講座、高松エリアは7月19日から始まる「瀬戸内国際芸術祭」、四国西南エリアは周遊観光バス「しまんと・あしずり号」などを取り上げた。10周年を迎えたアンパンマン列車や特急車輌、四国の食についても説明した。

 また、高知県から尾正直知事、松山市から中村時広市長も登壇。尾知事は来年1月まで開催中の「土佐・龍馬であい博」をはじめ県内の魅力を、中村市長は松山市が進める「坂の上の雲」のまちづくりについて語り、商品造成を呼びかけた。


情報提供:トラベルニュース社