がんばろうKINKI 全旅連青年部・近畿ブロック、有馬温泉で大会

 全旅連青年部近畿ブロック会(砂金伸和ブロック長=兵庫県神戸市・ほてるISAGO神戸)は3月16日、兵庫県有馬温泉の兵衛向陽閣で第16回「近畿ブロック大会in兵庫」を開いた。

 昨年は新型インフルエンザ禍に巻き込まれた近畿ブロック。回復傾向にあるものの経済情勢の低迷から厳しい状態が続く現状から、「がんばろうKINKI」を大会テーマに掲げ、団結で上昇を目指そうと気勢を上げた。
 
 砂金ブロック長は「今期の近畿ブロック会は『宿屋の次代を担う青年らしくあろう』を軸に、本音で語り合い、学びあえるネットワーク作りを目標に活動しています。今日を未来に向けての第一歩として、熱い思いと強い絆を確認し、今後につなげていきたい」とあいさつ。

 来賓の井上善博・青年部部長(福岡県原鶴温泉・六峰舘)は「昨年の新型インフルの際は砂金ブロック長としっかり話をさせてもらいました。そこから踏ん張って今日の大会が開かれたことに勇気を感じています。部長になって来月で1年、折り返しです。政治力を強化するほか、今年の島根での全国大会に向けて取り組みを進めていきます」と語った。

 また、奥田眞・全旅連近畿ブロック会会長(兵庫県有馬温泉・月光園)は「旅館業ほど厳しい仕事はありません。そこで働く若い人が集まる青年部を見て、未来は明るいと思っている。誇りを持てる旅館業に向け、毎日を大事に過ごしてください」とエールを送った。

 また、国内観光旅行費控除への取り組みについても「観光庁にはインバウンドだけでなく国内旅行も大事にしてほしい。皆さんからも声をあげてほしい」と呼びかけた。

 その後、神戸夙川学院大学観光文化学部の蒲池由雄教授による基調講演も開いた。「なぜ、ホスピタリティが重要視されるのか」を演題に、ホテル業界での経験や学生への指導事例をもとに、若者世代へのホスピタリティ教育、人材育成のあり方を語った。


情報提供:トラベルニュース社