知られざる魅力 真庭市が東京で観光説明会

 岡山県真庭市は2月26日、東京・外苑前の「カフェ&バール アブラッチオ」にメディア関係者などを招待し、観光説明会を開いた。70人が参加した。

 関西圏を主なマーケットとする真庭市が東京で観光説明会を開くのは初めて。井手紘一郎市長は「真庭観光を一言で言えば多彩。高原や温泉、町並みや食の魅力など、多彩な観光資源を知ってほしい」とアピールした。

 真庭市は、中国山地のほぼ中央に位置し北部は鳥取県に接する。大山隠岐国立公園の一部を占める市北部の蒜山高原や、豊富な湧出量を誇る湯原温泉、伝統的建築物が残る勝山地区など観光資源が豊富。

 説明会ではジャージー牛の飼育頭数日本一を誇る蒜山高原の乳製品や、山ぶどうを原料につくられた「ひるぜんワイン」などもふるまわれた。4月6日には「ひるぜんワイナリー」がオープンする。

 湯原温泉は、湯原ダムの真下にある大きな露天風呂「砂湯」が有名。川底から砂を巻き上げながら自然湧出する温泉を岩で囲った大きな露天風呂で、観光客や地元の人で賑わいを見せる。

 特別天然記念物のオオサンショウウオの展示や生態を紹介する「はんざきセンター」は、付近にオオサンショウウオが生息する湯原温泉ならではの施設。昨年6月には、温泉や旅行に関する多数の書籍を展示した「湯原温泉ミュージアム」もオープンした。

 勝山へは、岡山空港から車で80分。かつて出雲街道の宿場町として栄えた建物や風情がよく保存されている。白壁や連子(れんじ)格子の家々。多くの家の軒先には色鮮やかな暖簾がかかる。2009年には都市景観大賞の「美しい町並み大賞」を受賞している。

  3月3〜7日は町並み保存地区で第12回「勝山ひな祭」が開かれる。店舗や民家160軒が、それぞれに伝わるお雛様を通りに面して飾り、訪れた人に観賞してもらう。5カ間の期間中4万人が訪れる。

 そのほか真庭市では木質ペレットの生産や使用、使用済み天ぷら油のバイオ燃料化など、バイオマスへの取り組みが盛ん。施設の見学など、市内で行われる「バイオマスツアー真庭」には年間2000人が参加している。

 経済産業省の「新エネ大賞」の受賞を記念して、4月8〜9日には特別ツアーを実施する。岡山駅や岡山空港、真庭市集合。1泊3食と施設見学、電気自動車試乗会などを含み12800円。 

 真庭観光の問い合わせは、真庭観光連盟まで。


情報提供:トラベルニュース社