デルタ航空、純損失12億ドル、燃油ヘッジなど除けば黒字に−NW効果7億ドル

  • 2010年2月1日
 デルタ航空(DL)の2009年12月期(2009年1月1日〜12月31日)の業績で、本業のもうけをあらわす営業損益は3億2400万米ドルの赤字(前年、以下同:83億1400万米ドルの赤字)となった。旅客収入は22%増の238億700万米ドルで、貨物などを含めた営業収益総額も24%増の280億6300万米ドルと増加。一方、営業費用は8%減の283億8700万米ドルとなり、赤字幅が縮小した。純損益も12億3700万米ドルの赤字(89億2200万米ドルの赤字)と大幅に改善しており、特別項目と燃油ヘッジでの損失14億米ドルを除く純損益は、2億9100万米ドルの黒字となった。

 期間中の連結ベースでの運航実績では、需要をあらわす有償旅客マイル(RPM)が6.8%減となったが、座席供給量をあらわす有効座席マイル(ASM)を6.4%減と絞っていたため、ロードファクターは0.4ポイント減の82.0%にとどまった。2010年第1四半期の業績予想のうち、国際線の輸送能力は5%から7%減としており、引き続き供給を絞る方針だ。

 なお、ノースウエスト航空(NW)との合併により、2009年には7億米ドル以上の合併効果を達成。2010年にはさらに6億米ドル以上の効果を見込んでいる。