新宿−白骨温泉直行バス 1〜4月の週末に運行

 長野県松本市の白骨温泉と乗鞍高原の旅館組合が、今年から新宿−両地域への週末直行バスの運行を開始した。1月9日の初便には白骨温泉に宿泊する15人が乗車し、まずまずの滑り出しとなった。

 直行バスは、雪道を運転したくない人や、寒さや足元の悪いなか乗り換えなしで楽に雪の温泉地、スキーリゾートを訪れてもらうと、積雪期対策として始めた。

 期間は1月9日〜4月10日までの週末。往路は土曜日の運行で新宿11時発−乗鞍高原15時30分−白骨温泉16時。復路が日曜日の運行で白骨温泉11時発−乗鞍高原11時30分−新宿16時。

 利用は、原則的に両地域への宿泊客が対象で、白骨温泉では冬季に営業している旅館10軒のうち、8軒が往復直行バスを利用する宿泊プランを用意している。

 通常、東京都心から白骨温泉へは、JRもしくは高速バスで松本まで行き、そこから松本電鉄の鉄道に乗り換え、終点の新島々駅から路線バスで乗鞍高原や白骨温泉に乗り継いでいた。

 新宿から乗り換えなし、しかも宿泊をセットした割安料金で利用できるプランとして、直行バスへの問い合わせは増えているという。

 初便利用のうち5人が宿泊した泡の湯の小日向義夫さんは、「3組のお客さまにご宿泊いただきました。2組はリピーターの方でしたが、バスが予定より早く、午後3時半頃には到着したこともあって、所要時間の面でも好評でした」と冬季の直行バス運行に手応えを感じている。

 この冬の白骨温泉周辺は年末から降雪も多く、国道158号線から乗鞍高原、白骨温泉に通じる上高地・乗鞍スーパー林道は雪道のことが多い。

 小日向さんは、「雪景色と温泉の旅に、直行バスでお気軽にお出かけください」とアピールしていた。


情報提供:トラベルニュース社