国際観光施設協会 ホテレスショーに「エコ達人村」

 国際観光施設協会は1月12日、都内のホテルで新年賀詞交歓会を開いた。中山庚一郎会長は「今年は技術屋集団として、旅館ホテルの環境問題に力を入れたい」と抱負を述べた。


 同協会は、建築・設備・インテリアなどの整備・改善などを通じて、国際競争力のある観光施設づくりを目的としており、会員は設計事務所、施工会社、建材・設備・調度備品等のメーカー約230社。


 中山会長は、「我々は、環境分野においてもトップクラスの技術集団として、世界の観光施設に負けない環境対策技術を旅館ホテルに提供していく」と意気込みを語り、まずは2月の国際ホテル・レストランショーに無料相談所「エコ達人村」を開設することを紹介した。



今年の意気込みを語る中山会長

 エコ達人村では会員会社21社が最新の環境技術やシステムを展示するほか無料相談に応じる。飛び込みの相談にも応じるが、同協会では簡単なアンケートへの回答と併せた事前予約を勧めている。


 アンケートでは、(1)水や重油の使用量を減らしたい(2)電気代を減らしたい(3)LED照明を考えている(4)自然エネルギーを利用したい(5)厨房機器を見直したい(6)結露やカビの発生を防ぎたい−などの希望を聞き、効率的な相談につなげる。


 また、当日は施設の間取り平面図や設備改修の記録、直近3年間の月別水光熱費の推移などの持参を求めている。


 中山会長は「年間10万人の宿泊施設で宿泊者1人当たりの水光熱費を300円下げられれば、 年間3千万円のコスト削減になる」と、エコ達人村への相談を呼びかけている。




情報提供:トラベルニュース社