観光に意見相次ぐ 関西領事館フォーラム

 関西に領事館を構える各国の領事を招き、関西の取り組みや魅力を伝える「関西領事館フォーラム」の4回目の会合が12月7日、大阪府・関西国際空港島の関西空港会議場で開かれた。13カ国の領事が参加し、観光と交通物流をメーンテーマに意見が交換された。

 観光については近畿運輸局の原喜信局長が、関空を海外からの玄関口として関西の魅力を紹介。質疑応答で各国の領事から意見が飛び交い、観光への関心の高さをうかがわせた。

 領事らは、日本は洗練されたまちを有しているわりには割安であることが海外に伝わっていないことや、関空の知名度不足などを指摘。PRを強化すべきとの提案がなされた。

 また、「関西では訪日客向けに、もっと多種多様なツアーを用意してほしい」との声に対して、原局長は「ツアーの発掘、設定が足りていないのは事実」と認め、今後強化していく考えを示した。

 そのほか、近畿経済産業局の深野弘行局長が関西経済の活性化に向けた取り組みを報告。関西国際空港の福島伸一社長は関空の今後の展開として、より競争力を持った国際拠点空港を目指していくことなどを話した。

 伊丹、神戸との関西3空港の管理を含めた今後の関空の見通しについて質問が飛ぶと、福島社長は明言を避けながらも「国の玄関口は複数必要で、関空は世界標準に適合した空港だと思う」と存在意義を強調した。


情報提供:トラベルニュース社