関西の現役大学生が商品企画、エースJTB「ガクタビジャパン」

 現役大学生が商品企画アドバイザーとして加わったエースJTB(関西発)「ガクタビジャパン」が12月7日から販売されている。さぬきうどんの手打ち体験を学生の要望で盛り込んだ香川県・こんぴら温泉郷の学生限定宿泊プランなどを設定、「学生の、学生による、学生のためのエースJTB」として前年度比101%の2万9500人を販売目標に掲げている。

 「ガクタビジャパン」の商品開発に当たり8月、関西の大学4回生に「あなたが考える思い出作りの旅」をテーマに企画案を募った。約70件の応募があり、そのうちユニークな提案を行った学生5人を商品企画アドバイザーに任命。ガクタビ実行委員会を立ち上げ、国内旅行商品企画担当者と学生アドバイザーで商品化の検討を進めていた。

 学生アドバイザーからは、学生だけが参加でき「行き先よりも、誰と、どんなことをするかが重要」「値段はリーズナブルに」「特典をつけてほしい」などの意見があがり、思い出づくりをサポートするプランを固めていった。高山市の高山グリーンホテルに宿泊するプランは、さるぼぼやせんべい作り体験、昼食用の高山ラーメン券をセットし1泊2食付で9800円から。こんぴら温泉郷の琴平グランドホテル桜の抄は、うどん手打ちや和菓子作り体験にご当地ソフトを付けて同1万2800円から、などとなっている。学生限定のプランで、使い捨てカイロやソフトドリンクサービス(高山グリーンホテル)、女子学生向けに色浴衣サービスや8人以上のグループにカラオケ利用(桜の抄)などの特典もつけた。

 また、一般利用も可能なプランでは1泊1人2700円からの価格重視型、大部屋や飲み放題のグループ企画、卒業旅行で人気のテーマパークや温泉旅行プランなどをタイプ別にそろえた。いずれも学生割引、学生だけの宿泊施設特典などを設けている。

 JTBでは今年10月末、ウェブ上に「学生ショップ」を開設し、国内外格安商品の紹介や大学OGの卒業旅行体験記、Q&A方式の旅行相談を掲載している。サイトからリアル店舗へ誘導し、旅行離れが進むとされる若年層のつなぎ止めと開拓に乗り出した。今回のガクタビジャパンでも学生ショップ活用、「店舗とサイトのクロスチャネルで、学生旅行を喚起したい」(西日本広報室)としている。


情報提供:トラベルニュース社