南紀勝浦温泉で来年3月に「町並み博」

 和歌山県の南紀勝浦温泉で2010年3月1日から31日に「町並み博覧会」が開かれる。語り部ガイドと歩く熊野古道や魚市場見学、郷土料理など体験プログラムを設定し、旅行会社に商品造成を呼びかけている。

 南紀勝浦温泉・町並み博は、那智勝浦町観光協会や同温泉旅館組合、わかやま産業振興財団などが連携し、閑散期の集客目的で今年3月に初めて開催した。1回目は告知期間が短かったため、早々にパンフレットも作成。体験プログラムも絞り込んだ。

 プログラムは、生マグロの水揚げが日本最大級の那智勝浦港で魚市場を見学するツアー、補陀洛山寺の講話と千手観音の拝観ツアーなど1回目も好評だったものに加えて、忘帰洞の湯めぐりとマッサージ、希少種の紀州寒蘭育て方教室など27を設定している。郷土料理を味わうコースもある。

 一部を除き前日夕方まで予約を受け付け、個人観光客も参加しやすいようになっている。

 地元でプログラムづくりをアドバイスしているわかやま観光振興財団の近藤政幸さんは「勝浦にせっかく来ていただいたのですから、少しでも長く滞在してほしい。そのため農商連携などで、地域のお宝を観光商品化することに取り組みました。一過性ではない本物をそろえました」。


情報提供:トラベルニュース社