日本ホテル協会が創立100周年祝賀会開く

 日本ホテル協会(中村裕会長=東京・ロイヤルパークホテル)は11月16日、東京・内幸町の帝国ホテルで創立100周年祝賀会を開いた。

 中村会長はあいさつで、「100年前、28軒のホテルが外客誘致を誓いあい当協会を設立しました。以来、日本の国際化と観光産業の発展に寄与し、今やホテルは国民生活に欠くことができない存在になりました。100年に1度といわれる世界不況と、創立100周年のめぐりあわせを旧に倍する努力を促す啓示と受けとめ、観光立国の実現に取り組みます」と抱負を述べた。

 また、来賓の藤本祐司・国土交通大臣政務官は「国交省の成長戦略の1つが観光です。観光立国に向け、皆様が100年かけて築いた基盤のうえに、さらなる日本のホテル文化を醸成していただきたい」と要望した。

 祝賀会に先立ち6日に行った会見で中村会長は、同協会の今後の活動について、(1)会員ホテルへのノウハウ提供による国際競争力の強化(2)日本人利用の拡大(3)富裕層マーケットの開拓(4)MICEマーケットにおけるコンベンション偏重からの脱却(5)管理職も含めた人材育成(6)ホテルと地域との連携強化−に取り組む方針を示している。

 同協会は1909年に発足。初代会長は帝国ホテルの大倉喜八郎。現在の会員数は231軒、総客室数は5万6000室。


情報提供:トラベルニュース社