伊勢志摩の食が一堂に 「食彩フェア」で高校生や調理人が創作料理披露

 三重県・伊勢志摩の食をアピールする「美(うま)し国伊勢志摩食彩フェア」が10月7日、同県伊勢市の伊勢・安土桃山文化村で開かれた。高校生や地元調理人による料理コンテストなどが催され、伊勢志摩の食材、調理技術をPRした。

 同フェアは10月1日に始まった観光誘客事業「伊勢志摩キャンペーン」(事務局・伊勢志摩観光コンベンション機構)の一環。地元の食のPRのほか、調理人と高校生の交流を促し、次代へ地域の食文化の継承につなげようと同キャンペーン実行委員会が企画した。

 高校生が地域の食材を使って弁当を創作した「お弁当選手権」は、三重県知事賞に県立相可高校の「伊勢志摩よくばり弁当」を選定。調理技能展には、旅館ホテルなど地元調理人の技術の粋を尽くした豪華な料理が並んだ。

 また、46団体が参加し、カキや伊勢エビなどを使った冬の新作料理や、てこね寿司など郷土料理も振る舞われ、参加した旅行会社やマスコミ関係者は舌鼓を打っていた。フェアでは観光客向けに来年1−3月、旅館ホテルや食事処で冬のオリジナルメニューを提供する。

 表彰式に来賓として参加した野呂昭彦三重県知事は「観光客へのおもてなしには料理が占めるウエイトが大きく、その中で調理人の皆さんは三重の食を支えておられる。高校生もそれに追随してほしい。冬の伊勢志摩料理も魅力的で、リピーター増加が期待できる」と話していた。


情報提供:トラベルニュース社