日本旅行、平均18%値下げで値ごろ感全面に−独自企画や「エコ」アピール

  • 2009年7月17日
 日本旅行は7月17日、09年度下期のマッハおよびベストツアーの販売を開始する。上期に引き続き燃油サーチャージ額を旅行代金に含めた総額旅行代金表示を採用。旅行代金は全方面平均で18%値下げとなる。商品内容としては、顧客満足度を高めるため季節や場所が限定される旬な素材や日本旅行独自のプログラムを企画、ツアーに組み込んだ。このほか、新たにエコ体験を組み込んだコースを設定、旅行することで地球環境に実際に触れて考えるよう提案する。商品内容が充実する一方で価格は値ごろ感を打ち出し、09年度下期は前年比7%増の16万5000人の集客をめざす。

 今回は全方面で約18%の値下げを実行しているが、特にヨーロッパは約20%と大幅に値下げ。これは、ユーロ安の影響でランドフィーが値下がりしたことや前年同期と比べて燃油サーチャージ額が大幅に減少したことが影響している。このほか、アメリカ・オセアニアは約12%、ハワイ・ミクロネシアは約13%、アジア・中国は約17%。上期は全方面平均で約10%の値下げだったが、今回は全方面で10%以上の値下げ幅となった。

 旅行商品は顧客が満足できる商品を企画するため、素材や内容にこだわった。限定した季節や場所でしか体験できないカーニバルや祭りなど「旬の旅こだわり観光」を組み込むコースや、添乗日数2500日以上でヨーロッパへの添乗経験が豊富な添乗員、マイスターTCが案内するコースなどを設定。このほか、コアラの名付け親になれるなど、日本旅行独自で企画し同社でしか体験できないプログラムを用意した。

 また、「エコな旅・エコと旅」と名づけた取り組みとして、地球環境について考える海外旅行を新たに提案する。エコな旅では、世界各地への旅行を通じてエコに触れ体験することで環境問題に対しての意識を高めるほか、地球温暖化防止プログラムのカーボンオフセットとしての1000円を予め旅行代金に組み込む。エコと旅は旅行前からエコを意識した取り組みを実施するもので、パンフレットに環境にやさしいインクや紙を使用するなど工夫した。