スターウッド、ホテル数を5年間で40%増へ−中欧・東欧、中東の展開加速

フォス氏の統括するヨーロッパ・アフリカ・中近東地区では、今後3年間に50軒を開業。そのうち、ロシアやウクライナ、ポーランド、チェコといった中欧や東欧の開業が半数を占め、開発プロジェクトの中心となっている。また、中東地域でも湾岸部を中心に約20軒の開業を予定しており、これら地域での展開が加速している。
ブランド別では「ライフスタイルブランド」の展開に力を入れ、特に「W」を「成長のカギ」とし、グループ全体で2011年までに軒数を3倍に増加させる計画。このうち、ヨーロッパ、アフリカ、中近東地区では今年3月に中東初の「Wドーハ」をオープンしたほか、秋には「Wバルセロナ」、さらにスイスにはWで初のスキーリゾートも予定している。また、2008年に誕生したWのデザイン性を継承するセルフ・サービス・ホテルのブランド「アロフト」も、10月にアブダビに中近東初のホテルをオープン。現在、北米に約20軒、中国に1軒がオープンしているが、今年中に世界中で倍以上を展開する予定だ。
フォス氏はこの10年ほど毎年来日しており、今回も挨拶で「常に日本を重要市場と意識している」とアピール。「需要の低下がいわれているが、日本人の旅行者は知識が豊富で、ヨーロッパへの旅行需要が強い。また、デスティネーションのライフスタイルへの興味も深く、複数のブランドを有するスターウッドにとって大切な市場」と強調した。