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西鉄旅行、08年度営業収益は8.4%減−09年度はスポーツイベント取扱強化

  • 2009年5月22日
 西鉄旅行の2008年度決算によると、取扱額は前年比7.4%減の520億円、営業収益は8.4%減の58億5000万円であった。営業費用を削減したものの経常損益はマイナスとなり赤字となった。海外旅行部門では、期待していた北京オリンピック関連の収益が予想を下回ったことに加え、燃油サーチャージ額の値上げによりレジャーの集客が伸び悩んだ。さらに経済危機による法人顧客の海外出張自粛などの影響でビジネストラベル部門が落ち込んだ。国内部門では海外旅行需要がシフトし好調に推移していたが、下期に起こった不況などにより伸び悩んだ。

 2009年度は取扱額520億円、営業収益59億5000万円、営業利益1億円の黒字化をめざす。国内部門では経済危機が長期化するとの見通しから、法人需要が低迷すると予測。提携販売店やインターネットなど販売経路を拡大し、FITマーケットの取り込みを強化する。海外部門では市場の動向にあったチャーター便の座席確保やスポーツ、カルチャーなど趣味や嗜好にあわせた商品の販売強化をはかる。特に、スポーツイベントの分野ではこれまでワールドカップのフランス大会や日本大会にも携わっていたことから、2008年にはスポーツマーケティング課を新設。これまでの実績やノウハウを軸に各種競技団体に対して取扱拡大を引き続きめざす。2009年度はサッカーワールドカップのアジアの最終予選観戦ツアーを販売しており、2010年には同じくワールドカップの南アフリカ本大会に向けての準備を進めている。