日系航空会社2社、ゴールデンウィークの予約が大幅増−長距離路線も上昇

  • 2009年4月22日
 日本航空(JL)と全日空(NH)のゴールデンウィークの国際線予約動向が好調だ。JLは予約数が前年比9.0%増の32万4234人となり、提供座席数を9.0%減の42万1032席としていたため、予約率は12.7ポイント増の77.0%と大幅に改善した。NHも提供座席数を10.8%減の16万1236席に絞ったところ、予約数は8.5%増の11万8575人となり、予約率は13.0ポイント増の73.5%となった。燃油サーチャージの値下げや円高がレジャー需要を喚起したと見られる。

 JLの方面別で予約数が伸びている方面は、ハワイ、米大陸、東南アジア、韓国、中国。米大陸は座席数を15.3%削減しており、予約率は14.1ポイント増の86.5%となった。また、しばらく不振にあえいでいた中国線も、予約数が33.1%増と全方面で最大の伸びを示し予約率が22.9ポイント増の64.8%となった。ただし、座席数を44.7%減としたオセアニア線は、予約数も32.0%減と前年を割っている。

 一方、NHでは、リゾート路線を除くすべての方面で予約数、予約率ともにプラス成長。予約数が最も伸びたのは北米で、15.7%増の1万6898人。座席数は前年並みであったため、予約率は10.3ポイント増の76.0%となった。リゾート路線は関空/グアム線の運休もあって予約数は30.2%減の4466人となったが、座席数を45.2%減の4708席としていたため、予約率は20.4ポイント増の94.9%となった。

 なお、国内線では、JLの座席数が2.8%増の160万2297席、予約数が1.1%減の103万240人、予約率は1.0ポイント増の65.1%となった。また、NHも座席数を4.8%減の164万2831席としたところ、予約数は5.1%増の112万3145人となり、予約率は6.5ポイント増の68.4%となった。