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ワールドホテルズ、日本市場の回復に強い期待−日本語サイトも開設

  • 2009年4月8日
 ワールドホテルズ・アジア・パシフィック地区副社長のローランド・イェッゲ氏は、4月7日に開催したメディア懇親会でワールドホテルズの現況や施策を説明し、日本市場に強い期待を示した。日本人利用者は、昨年からの景気後退で1月と2月は10%以上落ち込んでいるものの、「他の全市場と同様の傾向」で、4月以降は回復の兆しがあるという。円高傾向などを追い風にするため、ワールドホテルズとしても魅力的な宿泊パッケージを提供するなど施策を展開し、回復をめざしたい考えだ。

 経済危機への対策としては、「IMPACT STRATEGY2009(インパクト・ストラテジー2009)」を展開。これは、MICEやグループの利用に対する商品券の提供や早期予約割引、ハネムーナー向けプラン、一部ホテルでのダブルマイル特典、スイートルームへのアップグレード特典などを提供するものだ。全世界的な傾向としては、大手企業の需要は落ち込んでいるものの、中小企業は動いているという。

 なお、日本市場に対しては、このほど日本語ウェブサイトを開設。アジアの言語での展開は初めてだ。予約まで全手順を日本語で完了することが可能で、イェッゲ氏はオンライン販売を増加したい考えを説明した。


▽ホテルメトロポリタン東京が加盟−サポート体制など評価

 今年2月16日には、池袋の「ホテルメトロポリタン東京」がワールドホテルズのファーストクラスコレクションに加盟。同ホテル総支配人の塩島賢次氏は、ワールドホテルズのグローバルネットワークに加え、加盟ホテルが「ユニーク」であることを決定の要因と説明。また、ワールドホテルズが提供する120コースのトレーニングに、1回分の参加費で何名でも加盟ホテルがスタッフを参加させられる「アンリミテッド・トレーニング」のプログラムなど、サポート体制の充実も挙げた。

 なお、直近ではホテルメトロポリタン東京のほか、ニューヨークの「エンパイヤホテル」やブエノスアイレスの「ホテルマデロ」、リオデジャネイロの「ホテルサンタテレサ」、マニラの「ホテルH2Oマニラ」、プラハの「ブッダ・バーホテルプラハ」が新規で加盟。いずれもデラックスコレクションに加盟した。ワールドホテルズは、現在世界70ヶ国、300以上の都市に約500軒の加盟ホテルを有している。