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マリオット、業務渡航・グループ・パッケージ三本柱でシェア拡大めざす

  • 2009年2月27日
 マリオット・インターナショナルは今後、業務渡航、グループ、パッケージを三本柱にマーケットシェアを拡大していく方針だ。2008年9月にマリオット・インターナショナル日本グローバルセールス支社長に就任した小杉眞弘氏が2月25日、プレスミーティングで説明した。特に、業務渡航に関しては「各社と協力してマネジメントしていかなければならない」と強調した。

 現在、同ホテルグループの日本人利用者の内訳は、MICEなどのグループが約15%、パッケージは約35%、コーポレートなどの個人利用者が約45%。MICEなどは好調だった際には20%を占めていたという。「ホテルの客室だけでなくミーティングルームやレストランなどの施設を使うグループは重要」と話し、パッケージや個人を重視しながらも利益面においてポテンシャルの高いグループの取り込みを強化する。業務渡航などでセールスする際にはMICEの提案を始めるなど、「チャンスをとらえていきたい」と意気込む。


▽コートヤード・バイ・マリオットが新展開、ファミリー需要にも対応へ

 小杉氏は、コートヤード・バイ・マリオットの新たな展開も説明。コンセプトは「ビジネスマンがデザインしたビジネスマンのホテル」であったが、海外展開においてはサービスの幅を広げ、最近ではインドアプールやフィットネスなどを付け加えている。一方で、マリオットならではのサービススタンダードは共通で、「利用する人にとって安心感を与えられている」と自信を示す。小杉氏は、「ビジネストラベラーでも時代とともに価値観が変わる。ただ仕事をするためのホテルではなく、その土地ならではの体験や味が求められている」と語る。

 アジアでは新たな取り組みを展開中だ。タイや中国のコートヤード・バイ・マリオットで展開中の「MoMo Cafe」は、ラウンジやインターネットカフェ、ダイニングなど多様なスタイルで利用可能で、一般的な西欧料理とともに地元料理を提供する。また、ファミリー向けには、プーケットのコートヤード・バイ・マリオット・アット・スリン・ビーチなどタイの4ホテルで、子供用施設「キッズワールド」をオープン。科学実験コーナーやムービーシアターなどを用意し、大人と子供それぞれがリゾートを満喫できるようになっている。

 なお、タイマーケットに関して小杉氏は、「昨年は様々な要因からダメージを受けた。リカバリーのため航空会社や旅行会社各社と協力していきたい」と話し、FAMツアーの実施などへの意欲を示した。