ホテルオークラ、カハラ・ホテルとマーケティング契約を締結

  • 2009年1月22日
 ホテルオークラとカハラ・ホテル・インベスターズはこのほど、「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」におけるマーケティング契約を締結した。また、ザ・カハラ・ホテル&リゾートは2月1日、オークラホテルズ&リゾーツ(OHR)のメンバーホテルとして加盟する。ホテルオークラは、カハラ・ホテルに送客することでマーケティングの強さおよびブランドの認知度を示したい考え。一方、カハラ・ホテルは総工費50億円以上をかけた改装が完了したことを踏まえ、OHRメンバー加盟により現在25%の日本人マーケットシェアを拡大させたいとしている。

 具体的なマーケティング契約の内容は、(1)OHRの名称やロゴマークの使用、(2)ホテルオークラブランドの企画や商品の販売、(3)国内外のOHRメンバーホテルとの共同販売促進活動への参加、(4)OHR集中予約センターでの宿泊予約受注、(5)OHRの会員組織「オークラクラブインターナショナル」の会員への販売促進活動の5点。中でも(4)では、OHR集中予約センターにカハラ専用のフリーダイヤルを設置することで日本人消費者にとっての利便性を向上。すでにカハラ・ホテルにて予約業務の研修を実施しており、今後カハラ・ホテルの予約専門スタッフによる日本での研修も計画している。

 ホテルオークラ代表取締役社長の荻田敏宏氏は、「1月22日に開業45周年を迎えるカハラ・ホテルと、昨年12月に50周年を迎えたホテルオークラが08年度にマーケティング契約を結ぶのは大変嬉しく、節目の年になるだろう」と挨拶。さらに、「経済環境が厳しい中だからこそ積極的なグループマーケティング活動が必要」と述べ、「今後も海外を中心に拠点を増やすべく、新規事業やアライアンス提携によりグローバルネットワークを強化したい。今回の契約は、この経営戦略に合致しオークラブランドの認知度を高める」と意義を語った。また、トリニティー・インベストメンツ,LLCおよびカハラ・ホテル・インベスターズ,LLC取締役会長のチャールズ・M.スウィーニー氏は、25年間にわたって東京来日の際にはホテルオークラを利用してきたことを挙げ、「オークラのファン」であることを説明。そのサービススタンダードの高さを契約締結の理由として述べた。

 なお、今回の加盟を記念し、オークラクラブインターナショナル会員でカハラ・ホテルの専用フリーダイヤルおよびOHRフリーダイヤルから予約した人を対象にキャンペーンを展開。期間は6月30日までで、無料のアーリーチェックインやオークラクラブインターナショナルのポイントを2倍加算するほか、全てのスイートルームを正規料金の30%割引で提供する。


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