シャトー&ホテル・コレクション、旅行会社とのビジネスを強化

  • 2009年1月16日
 シャトー&ホテル・コレクションはこのほど、旅行業界向けワークショップを初めて開催した。来日したシャトー&ホテル・コレクション営業開発マネージャーのディディエ・ジョルダリー氏は「日本市場における旅行会社の重要性を認識しており、協力していく必要がある」と言及。同社は、昨年から旅行会社を通したビジネスのさらなる強化をめざして積極的な働きかけを行っており、昨年の春からコミッションを設定。時期にもよるが、ホテルから8%のコミッションを提供している。

 シャトー&ホテル・コレクション全体の日本市場のシェアは4%。フランスの日本人渡航者数が伸び悩む中、同社の日本ビジネスは「順調に維持」できているという。ディディエ氏はその理由として、「日本市場向けのさまざまなイベントの効果なのではないか」と推測。2007年から日本で開催している、フランスから若手シェフを招いてフランス料理の魅力をアピールする「フードフランス」などのイベントが奏功したと考えている。また、こうしたイベントはホテルの認知向上の効果のほか、「イベントの機会にホテルのオーナーたちが来日し、日本文化やマーケットの状況について理解を深めることで、日本人に対するサービスをより向上させる機会にもなるのではないか」との考えを述べた。

 日本市場の客層としては、カップルや明確な目的を持った旅行者やリピーターが多い。ドライブでホテル周辺のデスティネーションを回るケースも多く、ジェネラルマネージャーの伊藤宏和氏は「売りやすい環境作りにつとめていく必要がある」と語り、ホテル単体だけではなくその周辺のデスティネーションの魅力を訴求し、興味を喚起していくことの重要性を示した。

 なお、シャトー&ホテル・コレクションでは、2月にレンタカー会社などと協力してFAMツアーを実施する予定だ。