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サンワンホテル、上海のオープン皮切りに日本でのセールスを強化

  • 2009年1月7日
 サンワン(神旺)ホテルは昨年10月、「サンワンホテル上海」をグランドオープンした。これを皮切りに、日本でのセールスを強化。昨年末にはサンワンホテル上海の総経理である小澤扁理氏、営業部副部長の周菲菲氏が来日し、同ホテルをアピールした。

 サンワンホテルの本社は、台湾の米菓メーカーで中国で最大規模の米菓・飲料事業を中心に展開するワンワン(旺旺)グループ。同グループは病院、台湾のラジオやテレビ会社、旅行会社を傘下にするなど事業多角化をすすめており、ホテル事業の展開もその一環だ。現在、既にオープンしている台北のほか、上海と同時期に西寧、淮安に開業しており、南京にも新プロパティを建設している。同グループは主力の米菓製造において、日本の岩塚製菓が技術提携を受け入れたことから日本に対する思い入れが強く、日本でのビジネス展開を特に強化したい考えだ。

 サンワンホテル上海は南西部のビジネス地区である徐淮区に位置し、商業地区の徐家淮まで車で約5分、ビジネス地区の漕河径開発区までは約3分。地下鉄の3号線、4号線の駅まで徒歩圏のほか、建設中の9号線の駅が隣接する予定で浦西や外灘などへのアクセス利便もよい。虹橋空港から約30キロと近く、羽田チャーター便での利用も多いという。総客室は383室で約半数がスイート仕様。11階以上の客室にはウォシュレットを設置しているほか、深型のバスタブなど日本市場を意識した設備を用意。小澤氏は「日本と中国の交流の一部分となりたい」と、あえて日本人ではなく日本語を話せるスタッフを約8名ほどそろえた。日本の旅行会社にはパッケージツアーへの組み込みを促すほか、ホテル予約サイトなども対象とし、レジャー、ビジネス双方の取り込みをはかる。