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アクセスランキング、1位は総額表示の対応、2位はJL直販で手数料

  • 2008年12月20日
 今週の1位は燃油サーチャージ額への対応。大手旅行会社が方針を打ち出し、それに追随するとみられていたものの、燃油サーチャージが下降局面にあり、総額表示は採用しない方針の会社も出てきているようです。当然ながら、航空会社によって、燃油サーチャージ額が異なり、「価格政策」と受け取られる側面があり、原油の下降局面で旅行会社が「消費者への分かりやすさ」だけでなく、価格競争力でこれまでの表示にメリットを感じるということでしょう。2009年の海外旅行市場は、(財)日本交通公社の予測値では08年の1600万人の見込みを下回り、1520万人という厳しい中では、価格競争力は消費者への旅行意欲の喚起に一役を買うことになるでしょう。ただし、経済環境が厳しい中、激しい価格競争も企業の体力勝負となり、これまでのような価格競争とは異なり、巨大な流通量を背景にした一部の価格競争となることでしょう。おおむね展開される価格競争は、旅行内容と価格のバランスを打ち出す「バリュー・フォー・マネー」の側面が大きいと考えています。

 2位の日本航空(JL)の手数料収受は、航空会社がゼロコミッションを導入した考え方があらわれています。既にノースウエスト航空(NW)など、ゼロコミッションを採用済みの航空会社でも実施されていますが、「サービスに対価を」という姿勢のあらわれでしょう。旅行会社の強みは、単一の航空会社にしばられない手配を旅客のニーズを引き出しながら迅速におこない、空港から宿泊施設をはじめ、最終目的地へのスムーズに移動する、といったことが問われてくるでしょう。特に、航空会社には出来ないサービスを編み出し、旅行会社の「サービス競争」が盛んになる環境になりつつあると、この数日間に強く思います。

 今年のアクセスランキングも来週で最後となります。来週は今年のランキング100記事を紹介します。ちなみに、現在の101位から103位まで順に紹介すると、11月27日に掲載した「<続報>スワンナプーム空港、閉鎖は27日18時に延長−NH、JOが午前便欠航に」、2月4日の「JALグループ、国際線7路線で増便、競争力強化へ−08年度路線計画」、5月21日の「ジェットスター、関空/ブリスベン線をゴールドコースト行きに変更−10月から」と続いています。果たして、この1週間でこれらの記事が上位に行くのか、それとも別の記事が100位に入るのか、来週まで楽しみにお待ちください。(鈴木)


▽アクセスランキング・記事ランキング(12月第3週:12月15日〜12月19日午後6時)
第1位
総額表示の対応に相違、各社の思惑様々−燃油サーチャージの急落で(2008/12/15)

第2位
日本航空、直販に手数料設定、ウェブは継続無料で取り込み強化−NHは検討中(2008/12/18)

第3位
日本航空、3年半ぶりにホームページ大幅刷新、08年の取扱見込み額は3200億円(2008/12/15)

第4位
日本/アラブ間の航空協議、エミレーツ、エティハドの成田乗り入れが事実上決まる(2008/12/18)

第5位
ガリレオ、LCCやホテルなど手数料収受のヒント提案−ゼロコミッション対策で(2008/12/17)

第6位
MOツーリスト、東レ・トラベルと協業へ−券面額高い両社が組み仕入力強化(2008/12/19)

第7位
JTBF、2009年の海外旅行者数は続減の1520万人を予想−回復は10年半ば以降か(2008/12/18)

第8位
エア・タヒチ・ヌイ、来年も日本路線で週2便を維持、客層拡大に成果(2008/12/15)

第9位
ブリュッセル航空、スターアライアンスに加盟へ−ルフトハンザが支援(2008/12/15)

第10位
ジェットスター航空、成田に就航、日本全路線で18万人狙う−直販40%の路線も(2008/12/19)