高額品からカジュアルショッピングまで楽しめる韓国(3)、免税手続きは確実に

このように、多くの方々が韓国でのショッピングを楽しまれており、リファンド手続きをする機会が増えました。免税書類の発行数に対するリファンド率は、9月までの69%に対して10月は71.94%、11月は72.55%と改善されており、韓国ショッピングと免税手続きの認知度が比例して伸びていることが確認できます。ただし、リファンドを受け取ることができなかったケースも発生しています。きちんとリファンドを受け取れるよう、今回は手続きができなかったケースを紹介しましょう。
化粧品、美容クリームは税関手続き後に預託手荷物へ
免税手続きができなかった例として多く見受けられるのが、きちんと韓国の税関に行き、複数の免税書類の手続きをしたものの、そのうち1枚で税関スタンプの押印もれがあったために、リファンドを受け取ることができなかったというケースです。税関手続きをした免税書類は、受け取ったその場ですべての書類に税関スタンプがあるか、確認することも重要なポイントです。
また、韓国では化粧品や美容クリームなどの人気が高く、一度に多くの商品を購入する方が多いのですが、クリームのように水分を含んで機内持ち込みができないものや、貴重品ではないためスーツケースに入れて運びたい商品に関しては、航空会社に荷物を預ける前に税関手続きは必ず済ませることがポイントです。せっかく免税書類を持っていても、税関で商品を提示できなければ税関スタンプを受けることができません。うっかり荷物を先に預けてしまったために、リファンドを受け取ることができなかった事例も多いので、注意してください。
高額商品から、カジュアルショッピングも人気

11月の免税書類一枚あたりの平均購入単価は127万4368ウォン(約8万3200円)で、10月の145万1565ウォン(約9万4800円)より約13%減。これは、デパートや化粧品、お土産など単価の低い店舗の売上件数が大きく伸びた結果です。高級時計や宝飾品の高額商品のみならず、日本でも人気の品やカジュアルな買物を楽しみたいという女性客が増加したことがうかがえますね。

執筆:赤坂晋美(グローバル・リファンド・ジャパン株式会社 代表取締役)
http://www.globalrefund.com/
経歴:
旅行会社やホテルなど、旅行業界に長年従事した経験を活
かし、さまざまな企業や団体、学校などで旅行業界、ホテ
ルビジネス、ビジネストラベルマネージメント関係や、米
国と日本で働いた経験から働く女性向けのセミナーの講師、
ゲストスピーカー、パネリストとして幅広く活躍。旅行者
が諸外国で支払った付加価値税の払戻サービスを提供する
グローバル・リファンド・ジャパン株式会社の代表取締役
を務める海外ショッピングの税のプロ。
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