宿泊費高い都市はモスクワ、安い都市はオーランド−ホテルズドットコム調査

  • 2008年10月24日
 ホテル予約サイトの「ホテルズドットコム」の調査によると、世界の都市の中で平均の宿泊費用が最も高かったのは、モスクワの194英ポンド(約3万700円)であった。この調査は、世界6万軒のホテルを対象に、2007年1年間のサイト利用者が実際に支払った金額を元に算出したもの。

 宿泊費用が高かった都市は、モスクワ以下、ニューヨーク(143英ポンド:約2万2600円)、ドバイ(125英ポンド:約1万9800円)、ベニス(125英ポンド:約1万9800円)、ロンドン(115英ポンド:約1万8200円)などとなった。逆に、最も費用が安かったのはオーランドの55英ポンド(約8700円)で、タリン(57英ポンド:約9000円)、バンコク(58英ポンド:約9200円)、メキシコシティ(59英ポンド:約9300円)、上海(61英ポンド:約9600円)が続いた。

 世界の平均費用は、0.4%減とほぼ横ばいであったが、旅行者が増加傾向にあるヨーロッパは4.5%増、アジアも3.3%増と値上がり傾向で、アメリカやその他のエリアが値下がり傾向を示した。ヨーロッパの平均宿泊費用は、アメリカと比べて約15%割高という。ジャカルタやモスクワ、シンガポール、カイロ、オスロは上昇率が高く、逆にケープタウンやソウル、メキシコシティ、カンクンなどは下落率が高かった。東京も9%減の94英ポンド(約1万4900円)で、下落率で4位に入ったが、依然としてアジアでは最高値となった。

 また、予算100英ポンド(約1万5800円)で宿泊できるホテルの格付けを比較すると、バリやブエノスアイレス、カイロ、広州、ジャカルタ、リスボンなどが平均5ツ星で、費用対効果の高い都市となった。一方、同一の費用で泊まれるホテルの質が低い都市はニューヨークの1.7ツ星、モスクワの2.0ツ星などのほか、カンクンと並んで東京も2.8ツ星となり、世界で3番目に割高な結果となった。