メリタス、シンガポールの再開発にあわせ大規模リノベーションを実施

  • 2008年10月7日
 メリタス・ホテルズ&リゾーツの営業・マーケティング統括担当副社長であるケルビン・シエ氏が来日、シンガポールの再開発にあわせた同ホテルの取り組みを説明した。

 シンガポールでは現在、政府が約4000万シンガポールドルを投資し、年間7万人が訪れるショッピング・ストリートのオーチャード・ロードの大規模な再開発をおこなっている。これにあわせ、同ホテルでは合計2億5000万シンガポールドルを投資し、オーチャード・ロードの中心に位置する同ホテルのフラッグシップ・ホテルである「メリタス・マンダリン・シンガポール」と、その正面に位置するショッピング施設「マンダリン・ギャラリー」の改装を実施している。

 シエ氏は「シンガポールには次々に新しいものが登場し、今後もカジノやユニバーサルスタジオの建設が予定されている。この動きに沿って、自社の施設の魅力を高めることで、より多くの旅行者を取り込むことができれば」と、期待する。現在、日本人訪問者数は減少傾向にあるが、「今後は燃油の価格も落ち着く。シンガポールの開発にあわせ、に日本人旅行者も徐々に増えるのではないか」と見ている。

 改装では、メリタス・マンダリン・シンガポールは2棟あるうちの南側を「メインタワー」と改称し、もう一方の「グランド・タワー」にあったロビーをメインタワーの5階に建設。代わりにグランド・タワーの5階にほとんどの飲食施設を移動し、オーチャード・ロードの眺望を楽しみながら食事をできるようにする。さらに、グランド・タワーの35階には最大200名収容の新コンベンション施設「マンダリン・コート」を追加する予定だ。

 また、マンダリン・ギャラリーは4階建てのガラス張りの建物とし、合計300店が入居する予定。「トラサルディ」「ジャスト・カバリ」「フェレ」などのシンガポール初となるブランドもオープンする。メインタワーの新ロビーは10月15日にオープン。そのほかの施設とマンダリン・ギャラリーは2009年の中ごろに改装が終了する予定だ。