ヒルトン・ハワイのGMら来日、日本市場での拡販をアピール−シェア高める意欲

  • 2008年10月7日
 ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ビーチ・リゾート&スパ常務のジェリー・ギブソン氏、ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ総支配人のデビ・ビショップ氏、グランド・ワイレア・リゾート・ホテル&スパのマネージング・ディレクターのマシュー・M・ベイリー氏らが来日、今後のホテル運営などを語った。ギブソン氏はハワイへの航空座席数が全体的に減少、厳しい環境に変化した状況はしばらく続くとの見方を示しつつ、「この時期にマーケット・シェアを高めたい」と語り、サービスやホスピタリティを前面に打ち出していくという。日本市場は「シニア層が旅行をしており、こうした層に呼びかけると反応が返ってくる」と話し、旅行会社へのパッケージ商品での利用などを促しつつ、軟調な需要に合わせ、顧客を動かすサービスや価格を提案し、需要の獲得につなげる。また、教育旅行やMICEなど団体についても、「教育旅行では子供たちへの教育的な配慮を提案」し、MICEでは「2年から3年をかけてハワイの良さを理解してもらうと同時に、料飲部門の充実、他の島との組み合わせや豊富なアクティビティなどをアピール」していく。

 ビショップ氏はヒルトン・ワイコロア・ビレッジが1億米ドル(約100億円)で改装しており、ハワイ島の自然が楽しめること、敷地内でイルカの鑑賞などが楽しめることから、滞在の幅の広がりを打ち出していく。特に、日本人向けのサービスは、日本人スタッフや日本語でのサービスに加え、日本とハワイの双方の営業チームでサポートしていくと強調する。宿泊パッケージの充実にも努めており、そのひとつとしてゴルフパッケージやスパパッケージをあげ、「ゴルフでは2コースをラウンドでき、レンタルクラブも含めた料金」などと特典にも配慮していることをアピールした。

 グランド・ワイレアは12月までリニューアルを進めている。ヒルトンとして新たな試みとなる「ザ・ウォルドルフ=アストリア・コレクション」を新たに加え、超高級ホテルとして運営。ウェディングをはじめ、夏にはファミリー需要も想定しており、「マウイの日本人のシェアを高めたい」と話し、12月にはロビー、スパ、客室などを一新して日本市場からの集客にもつなげたい考え。特に、ホールセール商品への提案では朝食を含み、12時チェックインを保証するなど、料金や過ごし方の提案をしていく。

≪写真≫左から、ジェリー・ギブソン氏、デビ・ビショップ氏、マシュー・M・ベイリー氏