リッツ、新ブランド「ザ・リザーブ」をタイ・クラビで展開へ−09年2月から

  • 2008年9月24日
 ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニーは新たなブランドとして「ザ・リザーブ」を2009年2月、タイ南部のクラビに「プーレイ・ベイ ア・リッツ・カールトン・リザーブ」としてオープンする。リザーブはリッツの説明によると、「新たなブランド」よりは「ブランドの拡張」という位置づけだ。これまでリッツ・カールトンは都市をはじめ、各地で最高級ホテルの認知を獲得しているが、「ザ・リザーブ」はより小さな規模で、これまでの高級感を保ちつつリラックス、ローカル、ナチュラルを意識したレジャー市場を対象としたブランドとなる。対象は富裕層の全般に対して訴求していく考え。

 現在、タイのほかに、カリブ海の西カイコス島にモラセス・リーフを予定しているほか、自然の残る地域としてモルディブ、南アフリカなどを視野に入れ、10軒から12軒を展開する予定だ。また、サービスは「手づくり感」を打ち出し、顧客の希望するサービスの実現に取り組み、例えばビーチで食事をしたい場合は朝食でもこうした要望に応えていく。

 プーレイ・ベイ・ア・リッツ・カールトン・リザーブ総支配人のエステリタ・セベト氏は「『プー』は山、『レイ』は海を意味するタイ語。それぞれの自然の美しさを取り入れたリゾートで、客室は自然光を取り入れた明るい部屋になっている。リラックスして楽しんで欲しい」という。ビラ形式の54棟で、客室には縦2メートル、横4メートルのゆったりしたベッドを設置したほか、プロパティ内には自然を取り入れ、ジャングルを歩くような散策が楽しめるという。アクセスはクラビ空港のほか、プーケットから車で約2時間。あるいは、プーケット空港からボートでアクセスする手配も受ける。リッツのサイト上で予約受付を開始しており、セベト氏によると「新しいホテルができるので、訪れてみよう」という顧客からの予約が多いという。


<写真>プーレイ・ベイ ア・リッツ・カールトン・リザーブ総支配人のエステリタ・セベト氏