香港エクスプレス、関空線の「安定飛行」に注力−日本発シェア40%めざす

  • 2008年9月10日
 香港エクスプレス航空(UO)は9月6日、関空/香港線の運航を開始した。搭乗率の目標は80%とし、10月ごろまで香港発インバウンド需要を中心とし、11月以降に日本発アウトバウンド需要を全体の40%程度にまで引き上げたいという。ただし、就航発表が8月中旬と準備期間が短く、関西市場での定着には「もう少し時間が必要」(UO大阪支社)という。UOは今年に入り、日本の各都市への就航、および運休が短期間に続いた。このためUOでは、「いかに安定飛行できるか(が重要)。経営陣の退任など社内体制の変更により、管理体制も強化している」とし、「旅行業界、消費者に選ばれる航空会社をめざし、少しずつ信頼を勝ち得ていく」と話している。

 これに対して旅行会社は、香港発が午前で関西国際空港に午後3時25分の到着というスケジュールがインバウンド向きであるとし、現状のところUOを利用するパッケージ商品に慎重な姿勢を示している。ただし、エイチ・アイ・エスは「香港・マカオは順調で、今後もこの傾向が続くようにUOも含めた航空会社の座席を販売していく」方針で、パッケージ商品の設定も視野に入れている。