コンチネンタル航空、全日空との話し合いを開始−新IT運賃には難色

  • 2008年8月26日
 コンチネンタル航空(CO)日本支社長のチャールズ・ダンカン氏は今後の燃油サーチャージ額の設定や新IT運賃について、「まだ詳細は(旅行会社と)話していない」として現状は何も判断を決定していないことを強調した。ダンカン氏はアメリカ国内線について、2007年1月と現在を比べ、ジェット燃料は135%増となっているものの運賃への転嫁は19%増にとどまっており、国際線は「きちんとしたデータはないが、日本では60%増」と私見を示し、燃油高騰分の全てを転嫁できていない現状を説明する。また、原油価格も「5ドル増加した翌日に6ドル減少するといった激しい値動きがあり、6ヶ月固定は(経営への)大きなインパクトがある」とこれまでの見解を述べるにとどめた。

 また、スターアライアンスへの加盟が最短で2009年第2四半期に予定されているが、「日本では、全日空(NH)というパートナーを得ることができ、日本の旅客に多くの利点を提供できる」と強調。例えば、「NHの福岡/羽田線を頻繁に利用する旅客が、マイレージを使って福岡/グアム線を利用するといった使い方ができる」と地方市場にも展開するCOのメリットをアピールする。すでに「NHとの話し合いを始めたところ」と言及し、コードシェアを含めた幅広い協力関係を模索していくという。また、アメリカではユナイテッド航空(UA)と補完関係が高く、「UAのロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、デンバーのハブ空港と、COのニューアーク、ヒューストンで二社の強いネットワークが構築できる」と言い、近く大西洋路線でUAとの合弁会社を立ち上げるという。