カンタス航空グループ、税引き前純利益が46%増−燃油費は8%増

  • 2008年8月25日
 カンタス航空(QF)グループの2007年/2008年度(2007年7月1日〜2008年6月30日)の税引き前純利益は前年比46%増の14億800万豪ドル(約1345億円)となった。過去最高水準の決算となり、有資格の従業員全員に1000豪ドル(約9万5000円)相当の株式と現金1000豪ドルの賞与を提供する。

 有効座席キロ(ASK)が前年比4.0%増であったのに対し、有償旅客キロ(RPK)は5.0%増、グループ全体の総売上は7.5%増の162億豪ドル(約1兆5470億円)で、純旅客収益は燃油サーチャージ徴収分を含めて6.2%増の121億豪ドル(約1兆1555億円)。一方、燃料費は8.0%増の36億豪ドル(約3438億円)で、そのうち従来のフライト数で消費しされた燃料コストは34%の10億4900万豪ドル(約1002億円)、便数の拡大による増加分は1億4200万豪ドル(約135億円)。

 航空会社別では、カンタス航空(QF)の旅客収益は2.8%増、税引き前利益は21.6%増の9億3500万豪ドル(約893億円)であった。一部の国際線をジェットスター(JQ)に移管したことで輸送力は1.3%縮小したが、イールドを3.5%改善することに成功し、収益増加につなげた。また、JQは旅客収益は35.8%増、税引き前純利益は44.7%増の1億1850万豪ドル(113億円)となった。国際線の拡大により輸送力が44.1%増加したことによるものだが、イールドは7.4%減と低下した。


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