アクセスランキング、燃油サーチャージ関連のニュースにアクセス多く
10月以降の燃油サーチャージが上がると、多くの方が予想されていましたが、やはり値上げになりました。日系2社の燃油の話題に加え、その値上げに対する旅行会社の意見、消費者の意見に多くのアクセスが集まりました。今回の値上げは、2月から4月のシンガポールケロシンの平均市況価格が1バレルあたり126.05米ドルから、5月から7月に163.54米ドルと、上昇したことによるものという理由は理解できます。ただし、両社が見せた「企業努力」として、廃止額を従来の設定価格の50米ドルから60米ドルに引きあげたこと、路線区分の変更で一部方面の運賃額が据え置きになりました。
廃止額の設定価格の引き上げは、IATA運賃の引き上げとも連携し、航空券そのものに含まれる燃油費の割合が高まったことによるものと考えられます。しかし、路線の競争力を鑑みた運賃額の据え置きは、通常の運賃であれば良く分かる論理ですが、「サーチャージ」として特例措置として対応している部分(=必要な費用)に対しての「競争」が働くことに対し、「なぜ」という疑問が生まれます。これまでの基準での課金は需要を減退させる一方で、課金を増やさなければ経営としてさらに苦しくなるという苦渋の決断でしょうが、もう一歩、踏み込んだ説明が必要だと思います。
航空会社によってサーチャージ額が異なることは、一般消費者にも知られつつありますが、航空会社内のサーチャージ額の決定プロセスや判断基準をもう少し開示することで、消費者も気持ちよく支払えるでしょうし、旅行会社も気持ちよく販売に臨めることでしょう。IT運賃については、総額表示で旅行会社と航空会社の交渉が進んでいるようですが、交渉の過程でサーチャージ額の判断基準も含めて、旅行会社が店頭で消費者に分かりやすい説明ができるように、航空会社が少しでも説明を加えることを望みます。
最近、メールでの問い合わせや取材時の話し中に、業界を「明るく」する話題はないか、と聞かれることが多くなりました。旅行業界が元気にならないと、自分たちの商売に戻ってこない、という考えがあるのでしょう。トラベルビジョンとしても全く同じ考えで、今週の記事のなかでは関空の乗継商品の記事は、各航空会社が減便する中で、業界としての前向きな取り組みを紹介できたのではないかと考えています。今後もニュースで事実を伝えつつ、厳しい環境下でも前向きに取り組む事例を積極的に紹介していきます。(鈴木)
▽トラベルビジョン・記事ランキング(7月第4週:8月18日〜8月22日午後6時)
第1位
◆全日空、10月以降の燃油サーチャージを一部値上げ−新路線区分と基準を適用(2008/8/19)
◆燃油サーチャージ値上げ、旅行会社は「タイミングが悪い」と需要を懸念(2008/8/19)
◆燃油サーチャージ、「高すぎる」「分かりにくい」−高額で行き先変更は35%(2008/8/21)
◆日本航空、10月以降の燃油サーチャージを一部値上げ−全日空と同様に(2008/8/22)
第2位
◆旅行業倒産件数、7月は3件、宿泊業では負債総額10億円規模も(2008/8/18)
第3位
◆羽田/金浦線が定期便化、昼間12往復−関空/金浦線も実現−日韓航空協議(2008/8/18)
第4位
◆キャセイパシフィック航空、路線再編も日本線は変更なし−以遠の燃油値上げ(2008/8/18)
第5位
◆香港エクスプレス航空、関空/香港線を開設−インバウンド需要に期待(2008/8/19)
第6位
◆ノースウエスト航空、観光局と共同で成田夜便キャンペーン−堅調な滑り出し(2008/8/21)
第7位
◆トップインタビュー:ワタベウェディング代表取締役社長渡部秀敏氏(2008/8/20)
第8位
◆関空・平野副社長、日系2社の減便「厳しい」−金浦線などアジア路線に期待(2008/8/19)
第9位
◆KNT、中間決算で営収8.9%減、営損は前年から拡大−下期も独自イベント強化(2008/8/21)
第10位
◆関空、乗継需要確保に各施策、ツアーコンペに地方発ツアーの応募多く(2008/8/20)
廃止額の設定価格の引き上げは、IATA運賃の引き上げとも連携し、航空券そのものに含まれる燃油費の割合が高まったことによるものと考えられます。しかし、路線の競争力を鑑みた運賃額の据え置きは、通常の運賃であれば良く分かる論理ですが、「サーチャージ」として特例措置として対応している部分(=必要な費用)に対しての「競争」が働くことに対し、「なぜ」という疑問が生まれます。これまでの基準での課金は需要を減退させる一方で、課金を増やさなければ経営としてさらに苦しくなるという苦渋の決断でしょうが、もう一歩、踏み込んだ説明が必要だと思います。
航空会社によってサーチャージ額が異なることは、一般消費者にも知られつつありますが、航空会社内のサーチャージ額の決定プロセスや判断基準をもう少し開示することで、消費者も気持ちよく支払えるでしょうし、旅行会社も気持ちよく販売に臨めることでしょう。IT運賃については、総額表示で旅行会社と航空会社の交渉が進んでいるようですが、交渉の過程でサーチャージ額の判断基準も含めて、旅行会社が店頭で消費者に分かりやすい説明ができるように、航空会社が少しでも説明を加えることを望みます。
最近、メールでの問い合わせや取材時の話し中に、業界を「明るく」する話題はないか、と聞かれることが多くなりました。旅行業界が元気にならないと、自分たちの商売に戻ってこない、という考えがあるのでしょう。トラベルビジョンとしても全く同じ考えで、今週の記事のなかでは関空の乗継商品の記事は、各航空会社が減便する中で、業界としての前向きな取り組みを紹介できたのではないかと考えています。今後もニュースで事実を伝えつつ、厳しい環境下でも前向きに取り組む事例を積極的に紹介していきます。(鈴木)
▽トラベルビジョン・記事ランキング(7月第4週:8月18日〜8月22日午後6時)
第1位
◆全日空、10月以降の燃油サーチャージを一部値上げ−新路線区分と基準を適用(2008/8/19)
◆燃油サーチャージ値上げ、旅行会社は「タイミングが悪い」と需要を懸念(2008/8/19)
◆燃油サーチャージ、「高すぎる」「分かりにくい」−高額で行き先変更は35%(2008/8/21)
◆日本航空、10月以降の燃油サーチャージを一部値上げ−全日空と同様に(2008/8/22)
第2位
◆旅行業倒産件数、7月は3件、宿泊業では負債総額10億円規模も(2008/8/18)
第3位
◆羽田/金浦線が定期便化、昼間12往復−関空/金浦線も実現−日韓航空協議(2008/8/18)
第4位
◆キャセイパシフィック航空、路線再編も日本線は変更なし−以遠の燃油値上げ(2008/8/18)
第5位
◆香港エクスプレス航空、関空/香港線を開設−インバウンド需要に期待(2008/8/19)
第6位
◆ノースウエスト航空、観光局と共同で成田夜便キャンペーン−堅調な滑り出し(2008/8/21)
第7位
◆トップインタビュー:ワタベウェディング代表取締役社長渡部秀敏氏(2008/8/20)
第8位
◆関空・平野副社長、日系2社の減便「厳しい」−金浦線などアジア路線に期待(2008/8/19)
第9位
◆KNT、中間決算で営収8.9%減、営損は前年から拡大−下期も独自イベント強化(2008/8/21)
第10位
◆関空、乗継需要確保に各施策、ツアーコンペに地方発ツアーの応募多く(2008/8/20)