問 プノンペンの起源ともなった「ワット・プノン」。現地語でワットは「寺院」だが、「プノン」の意味は次のどれか
A 池
B 川
C 丘
――正解は最下行へ
ココに注目!
▽東洋のパリ、カンボジアの首都プノンペンを楽しむ

カンボジアの観光といえば、シェムリアップを基点としたアンコール・ワット観光が主流となっているが、カンボジアにはまだまだ多くの観光素材が多くある。そのなかでも欠かせないのが、首都のプノンペン。官公庁や銀行などが建ち並ぶ政治経済の中心地であり、王宮やシルバーパゴダ、ワット・プノン、国立博物館など、観光スポットも多い。「東洋のパリ」と称されたフランス植民地時代のコロニアルな美しい街並みを散策しながら、歴史や文化とカンボジアの活気が感じられる都市観光が楽しめる。
▽王宮とシルバーパゴタ

プノンペンでぜひ訪れたいのが王宮とシルバーパゴダ。王宮は1866年に都がプノンペンへ移ったとき、当時のノロドム国王が築いた。現在の建物は1919年のシソワット国王によって再建されたもので、現在も「即位殿」では、国王誕生日や戴冠式などの王室行事が執り行なわれる。敷地内には多数の美しい建物が点在し、散策しながらゆっくりとカンボジア王宮の雰囲気を味わいたいところだ。
また、王宮に隣接するシルバーパゴダは正式名称を「ワット・プレア・ケオ」(エメラルドの仏の寺)というが、多数の銀のタイルで敷き詰められたことから、こう呼ばれるようになった。タイルの数はなんと5000枚以上という。内部にもたくさんの芸術品が展示されており、なかでもシソワット国王が即位したサイの黄金の宝冠仏は、90キログラムの純金で作られた体に2086個のダイヤモンドがちりばめられたという絢爛豪華なもの。王冠につけられた最大のダイヤモンドは20カラットあるといわれている。
▽ワット・プノンに伝わる伝説

プノンペンのセントラルマーケットの向かいの丘に建つ「ワット・プノン」。実は、プノンペンの語源となった場所とされている。14世紀、この地に住んでいたペンという女性が流木のなかから現れたという4体の仏像を丘の上に祀ったことで「プノンペン」(ペンの丘)という名前になったといわれている。
現在のワット・プノンもその伝説の場所に建つ。本堂のほかにペン夫人の像を祭った祠もあり、今も多くの人々が参拝に訪れるという。緑の繁る敷地内は地元の人々の娯楽の場となっており、昼間にはベンチで昼寝をしたり、散歩で楽しむ姿が良く見られる。
▽国立博物館とトゥールスレン博物館

国立博物館はカンボジアの美術、歴史、建築などの芸術品の貯蔵と保護を目的とする博物館。アンコール・ワットをモチーフにした外観が特徴で、ジャヤバルマン7世の像やライ王の彫像など、さまざまな時代の展示品が並ぶ。一方、トゥールスレン博物館はポルポト派の時代、犯罪者とされるものを収容した刑務所であった場所。多くの拷問がおこなわれた場所だが、現在は死者を悼み、歴史を学ぶ場として当時の姿をほとんど残したまま公開されている。
正解 C