リーディングホテルズ、きめ細かいサービス拡充し日本人宿泊者増めざす

  • 2009年7月24日
 ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド(LHW)は、事務所の移転や日本語ウェブサイトの開設など、営業体制の強化やサービスの拡充により、日本人市場での拡大をめざす。ベティー・オザキ氏が2006年10月、日本支社長に就任して以来、営業スタッフの増員などを経て、会員組織「リーダーズ・クラブ」の会員が就任前の2倍となる1400名に増え、好調な成果を収めている。日本人宿泊数も、燃油サーチャージの影響から今年6月は前年割れとなったが、5月までの1年間は増加していたという。LHWアジア・太平洋地区副社長のマーク・グリーディー氏は、富裕層を対象としたきめ細かなサービスの提供で、「海外旅行市場のパイが小さくなっても伸びることは可能」という。

 サービスの拡充策は、さきごろにリーダーズ・クラブ会員向けに情報誌を作成し始めたほか、9月をめどに日本語のウェブサイトを開設。サイトではホテルやデスティネーションの紹介のほか、予約も受け付ける。これは、「まったく手を付けていなかった状態なので、確実に伸びる」(グリーディー氏)と予測。また、リーダーズ・クラブ会員の会員条件として年間2回の予約が必須であるため、会員の増加にともない、宿泊数も増加することを予測している。ただし、こうした富裕層は電話予約の需要も強く、今後もコールセンターにおいて、オペラやレンタカー、レストランなどの手配も受け付ける。

 旅行業界には、GDSでのブッキングキャンペーンや特別料金を提供しており、現在は、日本人の宿泊予約のうち旅行会社からのシェアは85%と高い割合を示している。このため、開設する日本語サイトでは、旅行会社からの予約にコミッションも支払うなど、引き続き旅行業界との関係を重視していく。


※記事中の会員条件を当初、誤って記載しておりました。お詫びのうえ、訂正いたします。 (編集部 7月25日15時35分)