エミレーツ・グループ、07年度は過去最高益更新−航空部門の純利益は62%増

  • 2008年5月7日
 エミレーツ・グループの今年3月期の決算は、純利益が前年比54.1%増の53億UAEディルハム(約1512億1472万円)となり過去最高を更新、20年連続で黒字を計上した。このうち、エミレーツ航空(EK)の純利益は62.1%増の50億UAEディルハム(約1426億5540万円)。EKの旅客数は約21%増の2120万人超で、売上高は32.3%増の395億UAEディルハム(約1兆1269億7766万円)となった。旅客搭乗率は3.6ポイント増の79.8%となり、イールドも5年連続で上昇している。高騰する燃油費は、事業費全体で最大の支出項目で、その割合は2005年度が27.2%、2006年度が29.1%、2007年度が30.6%と増加を続けているが、自社の燃油リスクマネジメントプログラムにより、2007年度は8億8800万UAEディルハム(約253億3560万円)の節約を達成した。

 また、ホテル&リゾーツ部門は、アル・マハ・デザート・リゾート&スパが78%の稼働率を維持し、昨年11月にドバイに開業したハーバー・ホテル&レジデンスも、開業後3ヶ月間の稼働率は85%と好調に推移している。今後は、2009年末にオーストラリアのブルーマウンテンにエミレーツ・ウォルガン・バレー・リゾート&スパを、2010年後半にはセイシェル諸島にキャップ・テルネイ・リゾート&スパをそれぞれ開業する計画だ。