旧「ホテル・ニッコー・サイパン」のパームス・リゾート、運営者選定大詰め

  • 2008年4月21日
 「ホテル・ニッコー・サイパン」は1月31日に営業を終了し、2月1日に「パームス・リゾート・サイパン」として営業を開始している。現在、グローバルホテルグループ、またはホテルチェーンを対象に運営者を選定中で、早ければ今夏にも決定する見込み。決定後の名称は、運営者のブランド名の後に「パームス・リゾート・サイパン」が続く形になる予定だ。

 運営者の決定後、同ホテルでは3年から5年をかけた大規模なリノベーションを実施する。敷地内にある熱帯植物園を活かし、雰囲気あるスパを新設する事が決定。また、既存のラグーンでは、サイパン・ダイビング協会などと共同でサンゴを育成するプロジェクトを実施する。ラグーンに自然のサンゴや海藻を植え付け、サンゴの産卵が見られるようにするもので、ゲストが体験できる参加型のプロジェクトとする予定だ。

 なお、先ごろ来日した、同ホテルのシニア・セールス・プロモーション・マネジャーの山根勝仁氏によると、今後もインターナショナル市場のセールスは従来どおり、日本市場中心であることには変わりない。ただし、日本に加え、増えつつある韓国や中国、ロシア市場も取り込んでいく考え。また、以前は格式の高いイメージがあったが、レストランやバーなどの料飲施設はチャモロ料理などのブランチを取り入れ、ローカルの人々も休日に利用できるようなカジュアルな雰囲気を加えるという。


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