コンコルド・ホテルズ、MICE取り組み推進−サイト機能強化で利用増に期待

  • 2008年4月24日
 コンコルド・ホテルズ&リゾーツは2008年に、MICEマーケットへの取り組みを強化する。日本支社長・アジア地区ディレクターの大野惠子氏によると、従来はレジャー利用が中心で、2007年にはコーポレート利用を伸ばせたという。そのうえで、「(MICEは)これまでも取り組んできたが、発生ベースでの対応が多かった。これからは提案型の営業を展開する」。主なターゲットは、100名から300名程度の中規模の団体で、「古城でガラディナーなどラグジュアリーさ」を前面に打ち出す。他デスティネーションとの差別化として、パリのブランド力や宴会場など各ホテルのインフラのアピールのほか、パリと南仏、あるいはパリとベルリンなど、2都市を組み合わせた提案もおこなうという。

 2008年4月時点で、系列ホテルは合計34軒で、客室数は8400室、宴会場は315室1万5000平方メートル。パリの7軒に限ると、客室数2500室と宴会場が9000平方メートルだ。日本人宿泊者の動向は、レジャーとビジネスが約半分ずつで、2007年の宿泊者数は約2万5000人の規模という。また収益ベースで、9名以下での宿泊が全体の約60%を占め、10名以上のグループは全体の40%ほどという。

 日本市場では、2008年3月に日本語ウェブサイトを開設。詳細な情報も日本語化しており、一般消費者向けの機能のほか、旅行会社やオーガナイザー向けに、宴会場の検索機能も提供。例えば「シアタースタイル、100名」などの条件に合う宴会場を、各ホテルの中から簡単に探すことができる。さらに6月以降は、スタイルと人数だけでなく、マイクなどの備品まで入力して会場の様子を3Dで表示する機能や、プレゼンテーション資料のダウンロード機能、ルーミングリストの作成機能など、高度な機能も提供する。言語は英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語で、「日本語が含まれたことが日本市場への期待の表れ」だ。また、本社にMICEグループ専門のデスクを設置し、要望に迅速かつ正確に応えられる体制を整えている。


▽コンコルド・ホテルズ日本語サイト
http://www.concorde-hotels.jp/jp/