ヒルトン、エジプトで高いプレゼンス−航空座席供給量増加に期待も

  • 2008年4月17日
 ヒルトン・ホテルズ・コーポレーションからこのほど、エジプト地域の営業責任者らが来日、日本市場への取り組みを語った。来日したのは、地域営業重役・カイロ群地域販売営業部長を務めるターリク・ラビーブ氏とラムセス・ヒルトン総支配人のマハムード・モフタール氏。ヒルトンでは、現在エジプトに合計19軒の系列ホテルを運営しており、なかでもラムセス・ヒルトンは、ヨーロッパ・アフリカ・中近東エリアのヒルトン系列ホテルのうち、最も日本人の利用が多いホテルという。

 日本人の動向は、ラムセス・ヒルトンとナイル・ヒルトン、コンラッド・カイロ、ヒルトン・ルクソールの4軒の宿泊者数だけでも「かなり多くの割合を占め、エジプトへの訪問者数の増加が宿泊者数の増加に直結する」(ラビーブ氏)ことから、エジプト全体への旅行需要喚起や、航空座席の供給量拡大につながる働きかけに意欲的だ。2007年のエジプトへの日本人訪問者数は、2006年比約86%増の約13万人と大きく伸び、若年層からシニア層まで宿泊者のセグメントが偏らないのも特徴で、「どのような形であれ、マーケット拡大は望ましい」(モフタール氏)と今後の更なる増加に期待を示す。座席供給量に関しては、エジプト航空(MS)やエジプト観光省に要望を伝えているという。

 日本市場に対しては、これまで7年間継続してセールスコールを実施してきており、「担当者と良好な関係を構築できている」(ラビーブ氏)という。今回は東京で15ヶ所、大阪で5ヶ所から7ヶ所を訪問する予定だ。また、コンラッド東京の開業により、コンラッド・ブランドの認知度が高まり、コンラッド・カイロの宿泊者数も増加する傾向にあるという。なお、ナイル・ヒルトンは今後、「ザ・ナイル・リッツ・カールトン・カイロ」への名称変更が決定しており、「コーポレート契約は、(エジプト)他のホテルを含め、再契約ができており、市場のシェアは下がらない」(ラビーブ氏)という。