イースタン&オリエンタル・ホテル、伝統や格式を打ち出し宿泊者増めざす
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辻氏は、現状を「ホテルの名前は知られているが、詳細は知られていない状態」と説明。これに対して、100室の客室全てがスイートであることや、シンガポールのラッフルズ・ホテルと創業者が同じであること、コロニアル・スタイルの内外装、植民地時代からの伝統的なアフタヌーン・ティーなど、E&Oホテルならではの特徴、サービスの情報を発信する考え。アフタヌーン・ティーは、マレーシア・タトラー誌でマレーシアのベストレストランに2002年から6年連続で選ばれているレストラン「1885」で提供するもので、パッケージ商品造成用の特典として検討している。
サード氏は、課題としてペナンへの日本人訪問者数が伸び悩んでいることを挙げ、「ペナンに行くからE&Oに泊まるのではなく、E&Oに泊まるからペナンに行く」という動機付けに意欲を見せる。また、同じくペナンに建つグループホテルのローンパイン・ホテルとともに、ペナン全体の需要喚起も進めたい考え。長期滞在用の施設も計画中で、ロングステイなど新しい需要にも対応していく。