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ハイアット・シンガポール、最新技術を取り入れエネルギー使用とCO2削減

  • 2008年4月4日
 グランド・ハイアット・シンガポールでは、新たな環境プロジェクトに取り組む。ランドリー施設では、すすぎの最終段階で使用した水を次の洗濯に利用するほか、全客室の窓に紫外線を防ぐソーラーフィルムを貼り、空調の負荷を軽減する。また、ホテル内のトロピカルガーデンに撒く水には、「ニューウォーター」と呼ばれる通常の下水処理がされた水を、飲用可能な水準まで高度処理し、利用している。この水の処理費用は、海水を淡水化するよりも安価で、環境にも優しいという。そのほか、ホテル内で電力生産した余熱で湯や蒸気を利用するトリジェネレーションについても取り組んでおり、これにより年間約3000トンのCO2削減、35%のエネルギー利用率が可能になる。

 同ホテルは、グループ内でも特に積極的に環境問題に対して取り組んでおり、2000年から、環境に良いことは経費につながるとする組織「グリーン・エネルギー・マネージメント」に参加。冷暖房と換気システムを改善したことで年間約120万シンガポールドルの削減に成功している。