アコー、ソフィテルに2つのサブ・ブランド設定、大規模再編へ

  • 2008年3月31日
 アコーホテルズは2008年から2010年にかけて、大規模なブランド再編を計画している。核となるのはソフィテル・ブランドのラグジュアリークラスへのアップグレードで、ソフィテル・ブランド内に「レジェンド」と「ソー(SO)」の2種類のラベル(サブ・ブランド)を設定。アップスケール(デラックス)のカテゴリーには、新ブランドのプルマンを投入し、ブランドとサブ・ブランドの合計数は14となる。ホテル数も、現在の3850軒から5000軒への増加をめざす。既存ブランドではアメニティを全体的に切り替える予定もある。

 ソフィテルでは現在の192軒のうち、約130軒を「ソフィテル」「レジェンド」「ソー」のいずれかとしてアップグレードし、残りはプルマンを中心にリブランド。「レジェンド」は歴史や物語があるホテルを区別化するもので、第1号はソフィテル・メトロポール・ハノイ。グランド・アムステルダム・ソフィテルも、1660年に建てられ市庁舎などに使用されてきた歴史を評価し、2009年4月に「レジェンド」に変更する予定だ。「ソー」はデザイナーズ・ホテルとしてブランディングする。

 2008年の方針についてアコージャパン営業本部長の萩原崇氏は、「ブランド再編元年として、新しいブランドのイメージを伝えることが最重要」という。特に、「今後は『アコー』ではなく各ブランドを前面に打ち出す」といい、旅行会社に対してもセールスコールやワークショップなどにより、ブランドの認知向上を強力に推進。日本人宿泊者のほぼ半数を占めるパッケージ利用を引き続き確保しつつ、MICEや業務渡航での宿泊も獲得したい考えだ。